准教授・高槻彰良の推察 2 怪異は狭間に宿る

発売日 : 2019/05/24
僕達は、現実と異界の狭間を歩いてる――異能を持った凸凹コンビの謎解き!
怪異収集家の准教授・高槻彰良と、その助手で嘘を聞き分ける大学生・深町尚哉のもとに、「学校の怪談」の調査依頼が舞い込んできた!
どうやら、町の小学校で「コックリさんの呪い」なる噂があるらしい。児童たちは、コックリさんが教室のロッカーに棲み付いたと信じており、
PTAを巻き込んだ騒ぎになっているようだ。噂の真相を2人は見抜けるか……?――「学校には何かがいる」

大学は文化祭の季節。周囲が浮き立つなか、尚哉は自分の特異な能力のせいで、誰とも打ち解けられずに孤独を感じる。
ある日、ひどく熱を出し寝込んだ尚哉。回復し、文化祭に参加したところ、自分の耳に異変が起こっていることに気づき動揺する……。
そんなさなか、有名女優から、スタジオに現れた幽霊の調査依頼が舞い込んで!? 尚哉に起こった異変とは?――「スタジオの幽霊」

高槻と尚哉のもとに、あるサラリーマンの男性が相談にやってきた。聞けば、高齢の両親が、近所に住む少女を「まな様」と呼び崇めているのだという。
お守りとして両親が飾っている「まな様」の描いた絵は、どこか奇妙だった……。
高槻と尚哉、そして友人の警官・佐々倉は、調査のため奥多摩に出向く。そこで彼らが見た真実とは。――「奇跡の子供」

尚哉の耳に異変!? 高槻の過去が語られる!? 目が離せない驚きの第2巻!!!
読まない手はない! ハマる人続出。今、売れに売れています!

イラスト/鈴木次郎

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みんなのレビュー

  • ひさか
    2019/09/21
    2019年5月角川文庫刊。書下ろし。学校には何かがいる、スタジオの幽霊、奇跡の子供、の3つの連作短編。魅力的な登場人物設定と興味深いストーリー構築で進むのが面白い。主人公二人のコンビネーションが楽しい。
  • みっちゃん
    2023/01/29
    ネタバレあり
    図書館の順番が待ちきれないから積んだ!はずだったのに、それで安心していた私は何て阿呆だったんだ。めっちゃ面白いのに!物腰柔らかなイケメン准教授が挑む今回の謎は、コックリさんの怪異、ホラー映画撮影現場で起きる怪現象、そして全員死亡のバス事故で只1人生き残った少女の謎。解き明かされてみれば浮かび上がるのは、生きてる人間の縺れて捩れた複雑すぎる感情。高槻准教授の謎めいた過去も少しずつわかり始めてきた。これはもう先に進むしかないね。
  • OSOGON15
    2023/08/07
    ネタバレあり
    シリーズ2作品目。人の嘘が聞き分けられる耳を持ちそれゆえ孤独になってしまった大学生深町尚哉と怪事件を収集する准教授の高槻先生に今回は「学校の怪談コックリさんの呪い」の噂調査依頼、有名女優からのスタジオに出現した幽霊の調査依頼、奥多摩で崇められている「奇跡の少女」の真相の3章からなる短編連作でした。”本当に怖いのは幽霊じゃなく人間だ”とスタジオの幽霊の章で言った宮原さんの言葉が印象的でした。尚哉の耳がまた聞き分けられるようになって良かった。高槻先生の謎めいた過去も少し語られ、ますます目が離せない。
  • ちょろこ
    2020/08/06
    シリーズ第二弾、の一冊。うわ…読み友さんたちのお言葉通り本当にさらにハマった。うん、今回は怪異よりも高槻准教授の魅力にハマったのが大きい。あの 尚哉を心配して見舞うシーンがたまらなかった。わけもなくドキドキしたのはもちろん、心まで見舞ってもらった尚哉にうらやましさと共に自分まで涙ホロリ。そして高槻准教授の過去にまた一歩…こういう過去があるからこそ人の心に寄り添えるんだろうな。尚哉の孤独、自分の役割に悩む心にもその都度せつなさを感じ前巻よりもグッと心揺さぶられた。次巻もますます楽しみになってきた。
  • nobby
    2021/11/28
    「ー大丈夫だよ。僕は絶対に、君を一人になんてしない」言われてみたいかは別にして、思わず吐息を漏らす…これは何ともズルいシリーズ第2弾!取り上げる怪異が、コックリさんにホラー映画撮影中に現れる“貞子”みたいな幽霊、『まな様』と崇まれる少女に匂わされる新興宗教となれば間違いなく引き込まれる!ただ、その正体とか真相は正直あんまりたいしたことない(笑)それでいながら、死者に天狗にとチラつかされる度に近付く二人が微笑ましくも「BLかよっ!?」と突っ込む次第…飄々とした愛されキャラ高槻の優しさ故の猪突猛進が心地よい♬