マッド・バレット・アンダーグラウンド

発売日 : 2019/04/10
世界最悪の犯罪街で、一人の少女を巡る《愉快な誘拐劇》が始まる――。
「ねえ、ラルフ。ところで今日の仕事、殺しの許可は?」
「政府公認。愛と正義の為に、どうぞ連中を皆殺しにしてください、だとさ」
 おっと、勘違いするなよ? 俺とリザは、殺人もクスリも黙認してくれる寛容な犯罪街イレッダでご依頼主様のために、クズどもをぶっ殺す善良な賞金稼ぎだ。
 まぁ、ご依頼主様が良い奴か悪い奴かは関係ないがな。何より大切なのは金だ。
 そんな俺たちに与えられたのは、少女を捕らえろというちっぽけな仕事。だがそれも、悪魔の異能力者《銀使い》の襲撃で、狂気に満ちた《愉快な誘拐劇》に変わってしまったわけだが――。
 第25回電撃小説大賞で物議を醸した最大の問題作、《選考委員奨励賞》受賞。
  • レーベル: 電撃文庫
  • 定価: 737円(本体670円+税)
  • ISBN: 9784049123333

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みんなのレビュー

  • まりも
    2019/04/17
    悪魔の力が宿る銀の弾丸をその身に宿した人間たちによる狂気のガンアクションここに開幕。登場人物たちはどいつもこいつも頭のネジがイかれてるし、ページを捲ればすぐにドンパチが始まるというぶっ飛び具合。血の匂いと硝煙の匂いがむせ返りそうなほどに充満したクライムアクションを読みたいなら必読だろう。粗さは目立つし手放しに褒めれるような作品ではないが、そういった欠点を補って余りある魅力を持っているのも確か。境界線で揺れ動く主人公のキャラクターが光る作品だった。磨けば光る原石の予感がするので続刊も期待したい。
  • レリナ
    2019/05/15
    これは面白い。ラルフとリザの皮肉めいた会話がいい感じ。アクションも素晴らしい。最後まで勢いが衰えることがなく、銀使い同士の戦いが魅力的だった。ラルフとリザのコンビが好きになった。喧嘩しているように見えていいコンビなんだろうなと思った。敵も中々魅力的。銀使い同士の戦いは最後まで熾烈を極め、退屈することはなかった。次巻でもラルフ達の迫力あるアクションに期待したい。リザの暴れっぷりをもっと見ていたい。ラルフの能力が面白いので、次の戦いでもどんな使い方をするのか、楽しみ。総じて素晴らしい作品。次巻に期待。
  • まっさん
    2019/09/16
    ★★ まともな人間が存在しない狂った犯罪街・イレッダでは今日も多くの人が死んでいく。この街では殺人・薬物などの犯罪が当たり前、警察ですら賄賂を積めばどんな犯罪にも目をつぶってくれる有り様。そんな狂った街で今日もラルフと相棒のリザは仕事をこなしていく。ある日、逃走した少女娼婦を捕らえろという比較的ぬるい依頼が舞い込んでくる。いつものように仕事を遂行するもなぜか悪魔の異能力者〈銀使い〉の襲撃に遭って…ー ここまで合わない作品も珍しいというくらいとことん合わなかった作品。決して面白くない訳では無いのだ→
  • ☆彗星☆
    2021/09/14
    ネタバレあり
    第25回電撃小説大賞“選考委員奨励賞”受賞作。クソッタレの街にクソッタレの狂人たちがクソッタレな人生で何の地獄を選択するのか。まず初めに面白かったです。よくもまぁこんなにもセリフや描写に狂気を置けるのか。本当に新人かと疑う程の狂気っぷりでした。構成力も高くリザとラルフの掛け合いは、聞いてて笑えるし、嫌に皮肉が効いていて退屈しないスパイスにもなります。それが終盤の絶望でまたパンチを効かせてブログにてhttps://sui-sei.net/マッド・バレット・アンダーグラウンド-電撃文庫/
  • 真白優樹
    2019/04/10
    魔女の遺した銀の弾丸を心臓に埋め、異能を手にしたものが存在する世界で、犯罪都市の賞金稼ぎコンビがある依頼を受け始まる物語。―――ようこそ、この退廃的でくそったれなこの地獄へ。 薬も殺人すらも黙認される犯罪都市を舞台に、正反対の凸凹コンビが事件へ挑む物語。正に世紀末、退廃と死と硝煙に満ちた世界。そんな世界で、どこか頭のネジが外れてイカれたくそったれな奴等が暴れ回る、血臭が濃く香る命の価値が安すぎる物語である。だが故にこそ、臓腑を焼く劇薬が如き刺激の面白さがある物語である。 次巻も早く読みたいものである。