15歳のテロリスト

発売日 : 2019/03/23
なぜ少年はテロリストになったのか――衝撃と感動が迫りくる慟哭ミステリー
「すべて、吹き飛んでしまえ」
 突然の犯行予告のあとに起きた新宿駅爆破事件。容疑者は渡辺篤人。たった15歳の少年の犯行は、世間を震撼させた。
 少年犯罪を追う記者・安藤は、渡辺篤人を知っていた。かつて、少年犯罪被害者の会で出会った、孤独な少年。何が、彼を凶行に駆り立てたのか――? 進展しない捜査を傍目に、安藤は、行方を晦ませた少年の足取りを追う。
 事件の裏に隠された驚愕の事実に安藤が辿り着いたとき、15歳のテロリストの最後の闘いが始まろうとしていた――。

「ページをめくる度、常識が裏切られていく。手を触れたら指が切れてしまうような物凄い小説」――佐野徹夜(『君は月夜に光り輝く』著者)も大絶賛!
心に突き刺さる衝撃と感動――空前の衝撃作『ただ、それだけでよかったんです』で話題を呼んだ松村涼哉が描く、慟哭ミステリーが登場!

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みんなのレビュー

  • そる
    2022/08/12
    ラノベとして出されているけども社会的に真剣な物語。被害者家族、加害者家族どちらの気持ちも分かってしまい辛い。少年法の問題点も提示されていて被害者のことを考えると厳罰化で実名報道、加害者のことを考えると更生のために守らなくてはならない⋯答えはきっと出ない。ミステリー仕立てになっていて、予想はつくがそこが良い。主人公2人が明るい未来であるよう願う。「気遣いも気分転換も不要なものだ。ボクは傷を忘れたくない。元気になりたいわけじゃない。ただ求めるのは、家族の喪失を埋め合わせる対価のみ。余計なことはいらなかった。」
  • たかし
    2020/03/14
    ネタバレあり
    もっとアオハルな内容かと思いきや、少年法や被害者と加害者家族といった社会問題にスポットをあて、問題提起された良作でした。 多少ライトな進展に黒幕と、軽めなところはあるものの、被害者の加害者に対する感情や葛藤はしっかり伝わり、あっという間に読了。 予想以上に深く、面白かったかな。
  • ダイスケ
    2023/02/21
    ネタバレあり
    少年犯罪の加害者、被害者、それぞれの家族、マスメディアと世間の関係を通じて語られる話。なにより辛く感じたのが、「加害者は刑務所で守られるんです。けれど、加害者の家族はずっと社会の中で、白い目を向けられ続けなきゃいけない」という加害者家族の言葉だった。論理的に考えると加害者家族は関係ないけれど、感情的には関係あるとなってしまう。そして、幾らかの人たちが行動までしてしまう。誰も得るものがない。“もし自分だったら”と考えながら読んでいたら、精神的にしんどい時間になった。
  • うっちー
    2022/05/06
    非常に難しいテーマです。読みやすい小説として問題提起してくれました
  • 2021/04/20
    少年法、加害者とその家族、被害者とその家族達、そして報道被害について問題提起されている内容です。渡辺篤人の苦悩と矛盾が描かれていて良かった半面、黒幕がちょっと安易だったかなと思いました。最後に篤人とアズサはどんな話しをしていたのかなぁ。きっと明るい未来の話しをしていたんじゃないかなと思いました。