オリンポスの郵便ポスト
発売日 :
2017/03/10
そこは天国に最も近い場所――。 黄昏の火星で往く、8635kmの旅路。
"第23回電撃小説大賞《選考委員奨励賞》受賞作品!
火星へ人類が本格的な入植を始めてから二百年。この星でいつからか言い伝えられている、ある都市伝説があった。
オリンポスの郵便ポスト。太陽系最大の火山、オリンポス山の天辺にあるというその郵便ポストに投函された手紙は、神様がどこへでも、誰にでも届けてくれるという。
――そう、たとえ天国へでも。
度重なる災害と内戦によって都市が寸断され、赤土に覆われたこの星で長距離郵便配達員として働く少女・エリスは、機械の身体を持つ改造人類・クロをオリンポスの郵便ポストまで届ける仕事を依頼される。火星で最も天国に近い場所と呼ばれるその地を目指し、8,635kmに及ぶ二人の長い旅路が始まる――。"
火星へ人類が本格的な入植を始めてから二百年。この星でいつからか言い伝えられている、ある都市伝説があった。
オリンポスの郵便ポスト。太陽系最大の火山、オリンポス山の天辺にあるというその郵便ポストに投函された手紙は、神様がどこへでも、誰にでも届けてくれるという。
――そう、たとえ天国へでも。
度重なる災害と内戦によって都市が寸断され、赤土に覆われたこの星で長距離郵便配達員として働く少女・エリスは、機械の身体を持つ改造人類・クロをオリンポスの郵便ポストまで届ける仕事を依頼される。火星で最も天国に近い場所と呼ばれるその地を目指し、8,635kmに及ぶ二人の長い旅路が始まる――。"
- レーベル: 電撃文庫
- 定価: 693円(本体630円+税)
- ISBN: 9784048926638
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みんなのレビュー
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まりも2017/03/1270天国に最も近い場所と呼ばれる霊峰・オリンポス。そこにあるとされる郵便ポストを目指し、配達人の少女とロボットが旅をする物語。なんて美しいお話なんだろう。永い時を経て目覚めた一人ぼっちの少女エリスと、永い時を生き一人ぼっちになってしまったロボットのクロ。最初はぎこちなかった2人の心が旅を通して少しずつ近づいていく姿や、旅の中で明らかになっていく様々な事実に胸を打たれ、そしてラストのシーンで一気に涙腺をやられました。命の終わりとは決して悲しいだけではない。そんな事を感じさせるファンタジー作品ですね。良い物語だ。
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スズ2020/08/1666荒野広がる火星の大地で郵便配達員の少女エリスが、最も天国に近い場所と言われるオリンポス山の郵便ポストへと、死に場所を求める全身義体の男クロを配達する為8635kmの旅に出るSFファンタジー。読了後のこの胸のどうしようもない切なさと確かな充実感は久方ぶり。過去に囚われながら後ろを向いて生きてもいいんだと胸を打つメッセージと、ポストマンとしてクロと危険な旅を続ける仕事人でありつつも親の愛情に飢えて涙する子供らしいエリスの過去と今を繋ぐクロの存在が非常に愛おしくて切ない。素晴らしい物語を届けてくれてありがとう
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佐島楓2017/03/1666よかった。世界観ができていてロードムービーを見ているような気持ちになるところあり、緊迫したバトルあり、泣かせる展開ありと多彩な物語だった。スケールの大きさと緻密な設定、確かな筆力と欠点があまり見つからない。一巻完結になってしまうと思うけれど、著者の別の可能性にも触れてみたいと感じさせてくれた。
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よっち2017/03/1259度重なる災害と内乱が続いた火星で長距離郵便配達員として働く少女・エリスが、改造人類・クロを神様がどこへでも誰にでも届けてくれるというオリンポスの郵便ポストまで届ける仕事を依頼される物語。入植時代からの生き残りのクロと、両親を探して郵便配達員を続ける少女の二人による長い旅路。その過程で多くの人に出会い、いくつもの困難に遭遇することで絆が育まれてゆき、それぞれが秘密を抱え意外な縁もあった二人が想いを通わせてゆく物語は、その真実に近づいてゆくたびに切ない気持ちにもなりましたがとても良かったですね。次回作も期待。
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中性色2017/03/2052アルドノア・ゼロ。選考委員奨励賞はロードムービー的なSF作品。世界観とかに関しては新人作品ながらしっかり作りこまれているけれど、そのせいかそれに終始してしまった感は否めないかな。というか、お前いつまでついてくるねんといった感覚も。まぁ、物語観として悪いわけじゃないけど、そこはラノベだからもう少しやり取りや起伏を意識した方がいいかな。そのためかのっぺりな印象を受ける。クロが案外ポンコツだった面は面白かったけど
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