後宮を飛び出したとある側室の話

発売日 : 2018/12/01
高い志を持つ王太子×聡明な元側室+大国の王が織りなす国と恋を巡る物語
現代から転生した側室のリードは、国王に寵愛されるも馴染めずにいたが、王が新たな側室を迎えることを知り、出奔することに。しかし逃亡先の隣国で王太子・ラウルから「国を変える手伝いをして欲しい」と請われ…?

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みんなのレビュー

  • 黎明卿:新しきtakahiro
    2018/12/07
    【お前の事が好きだ。ずっと、その身体に触れたいと思っていた(ラウル)】エロス度★★ ラウル×リード♡ 大国の王・リケルメから寵愛された側室がとある理由で後宮から逃亡し、隣国で運命的な出会いを果たす。王太子・側室・大国の王、国を巻き込む壮大なラブストーリー。ページ数の多さに圧倒されますが、リケルメとリードの両想いだったのに少しずつすれ違ってしまった切なさ、出会いは最悪だったのにお互いに惹かれていくラウルとリードの甘切ない恋が凝縮されていました。最後は幸せ満開のハッピーウェディングエンドで胸がいっぱいです♡
  • honoka
    2020/08/10
    ネタバレあり
    2018年。素晴らしい。魔法や特殊能力や胃袋掴む系でなく稀な美貌と知性を持つ主人公のファンタジー。まず、本当に好きなリケルメ王の側室になったことに驚き、単身で飛び出しても戻るのかな〜と思っていたらおぉっと更に予想外で珍しい展開に。「人を好きになるって、きれい事ばかりじゃないんだよな」リードのこの言葉が真摯だ。自分で考え努力を惜しまず思いやり溢れるのも良い。年若いラウルも男前攻めだったなぁ。お気に入りの作家様決定。挿絵綺麗だけど、リードや后達の髪型…それでいいの?
  • Yukiko Yosuke
    2023/12/20
    ネタバレあり
    大国アローロの国王リケルメの寵姫リードとその隣国オルテンシアの王太子ラウル。寵姫の身分を捨て出奔し、隣国で自分の人生をやり直すリードと、そのリードに助けられながら国内の政を改善し、リードとの関係を成就させようとするラウルを見守っていくことになる本作品。事実を淡々と述べる筆致に、自分だけを愛してほしかった苦悩とラウルとの未来に躊躇するリードの複雑な気持ちが溢れていて、読んで良かった。掌編が秀逸。リケルメの、リードへの愛情と、それを試したかったばかりに誤った選択をした後悔と、リードへの慈愛の情が溢れている。
  • nono
    2019/10/27
    ネタバレあり
    BL。初読み作家様。10歳で国王リケルメに見初められ後宮入りしたリードは、とある理由から後宮から抜け出し隣国へ。王太子ラウルとの出会いから新たな人生が⁉ 自分の生きる道を求めるリードの流転の物語は、その前向きな姿勢と思いやりに溢れた人柄が魅力、さらに年下ながら熱い心のラウルとのじれったい恋模様を楽しむ。しかし自分の息子と変わらぬ年の少年を後宮に迎え入れたリケルメがどうもなぁ。男としての魅力も理解するけど、籠の鳥を愛でるそのやり方に共感は無い。幸せいっぱいのリードとラウルを祝福しつつ、楽しく読了。
  • もきゅ子
    2018/12/26
    ネタバレあり
    面白かった。前半で後宮でのリケルメとの日々がしっかり書かれているので恋に敗れたリケルメに同情的になってしまう。最後の2人の結婚式もハッピーエンドではあるものの切なさが残る。基本的にいい人しか出てこないし危険な展開もほぼ無いのでそこら辺はストレスフリー。攻めのお母さんが不器用で可愛かった。これだけの分量のお話で辻褄合わせや伏線の張り方が上手だな…と思いました。後からなるほど…ってなるシーンが幾つかあった。