トリニティ・ブラッド Reborn on the Mars

発売日 : 2001/03/01
壮大なスケールで描く『トリニティ・ブラッド』の長編版、R.O.M.シリーズ、ついに電子化!
大災厄で文明が滅んだ遠未来。異種知性体・吸血鬼と人類の闘争が続く暗黒の時代──辺境の街イシュトヴァーンの支配者・吸血侯爵ジュラは、ロストテクノロジー兵器“嘆きの星”による人類抹殺の野望を巡らしていた。その情報を掴んだ汎人類機関ヴァチカンは、計画を阻止すべく、ひとりのエージェントを派遣した! 存亡を懸けて闘う二つの種族を、壮大なスケールで描くノイエ・バロックオペラ『トリニティ・ブラッド』の長編シリーズ版、R.O.M.編がついに電子書籍でも開幕!――汝、目をそらすことなかれ!!

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みんなのレビュー

  • ヴェルナーの日記
    2015/08/01
    才能ある作家が早世してしまったことは、とても残念だ。本作は独自の世界観を十分に発揮し、細部にわたって設定が確立していて、クオリティーが高い作品であるだけに未完であることが、非常に残念の一言に尽きる。
  • harass
    2025/09/20
    この小説シリーズの構成をようやく理解。月刊誌連載の短編中心のR.A.Mと、この書き下ろしのR.O.Mなのかと。自分としてはこちらが好み。ベタな言い回しが癖になってきた。大衆小説はかくあるべし。「〝復讐は何も生み出さない〟──愚か者の痴言だ。誰も愛したことのない者が口にする戯言だ。 何かを生み出そうとして復讐する者がどこにいる? 大事な者が帰ってこないことぐらい、全ての復讐者が知っている。それでもなお、彼らが手を朱に染めるのは、大切な者たちへの己の愛を、仇の血と悲鳴と恐怖でもう一度確認するために過ぎぬ。」
  • 藤月はな(灯れ松明の火)
    2013/09/15
    (RAM,ROM、神学大全、九条キヨさんによるコミカライズでの全体の内容に触れますので未読の方はご注意ください)今年、一番、嵌り、最早、絶版となっていることから早く、出会いたかったと後悔した、作者の逝去で未完となってしまったシリーズ。今まで図書館にないけど諦めきれなかった所、遠方の図書館から取り寄せて戴きました。核や細菌兵器によって地球のほとんどが生存不可能となり、高度科学技術を有し、吸血鬼の特色を持った長生種(メトセトラ)と中世時代まで文明が退化した人類の短生種(テラン)が争う、約1000年後の未来。
  • けろり
    2019/10/26
    ネタバレあり
    ちょとした偶然からアニメ版を見ました。作品名は大好きなイラストレーターさんのsnsで度々見かけていたので知ってはおりました。取り敢えずまず一言。もっと前に読んでいれば良かった!その一言に尽きます。どっぷりとこの世界にはまってしまいそうで怖いです。序章という巻でした。エステルが抱えた罪、それが無意味なものではないと私は信じたいです。パルチザンの皆がどうしているのかもう少し読みたかったような気がします。気長にシリーズを追っていこうと思います。
  • いえっさ
    2015/06/10
    中学生のときに読んでいた大好きなシリーズです。主人公の神父がめちゃくちゃ強い吸血鬼で、吸血鬼を喰らう吸血鬼。人間の味方であり、とても心優しい神父というところに惚れて読んでいました。少女エステルとのやりとりも大好きです。作者さまが亡くなられて未完となってしまったのが惜しいです。