式神仙狐の思い出帖

発売日 : 2018/10/15
忘れたい、忘れたくない――記憶を失った青年と式神の狐の「思い出」巡り
虚弱体質の療養のため、小学校卒業までを過ごした亡き祖母宅を訪れた嘉月は『思い出帖』という不思議な帖面を持つ三尾の狐のあやかし・仙狐と出会った。
仙狐は記憶を喰うあやかしで、喰われた記憶は忘れられ『思い出帖』に描かれるという。
親友を思い出せないことに気づいた嘉月は記憶を取り返そうとするが、仙狐が喰うのは「どうしても忘れたい」と願われた“辛い記憶”だけ。
嘉月が失った記憶には親友の秘密と仙狐の犠牲が隠されていて……。
懐かしさと切なさが胸を締めつける、あやかし郷愁譚。
  • レーベル: 富士見L文庫
  • 定価: 638円(本体580円+税)
  • ISBN: 9784040729299

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みんなのレビュー

  • もも
    2018/10/26
    ネタバレあり
    初読み作家さん。病弱な青年・嘉月は療養に来た祖母宅で式神の狐と出会う。街では記憶が失われるという事態が。失われた記憶を取り戻そうとする嘉月。嘉月自身も失われた記憶があることがわかり――。大切な思い出は、辛い事につながってるとしても、できれば持っていたいな。つらくて、つらくて、忘れることを選んでしまうかもしれないけど。あの「夏の日」からの回想シーンがとても好き。思い出せて良かったねと思いながら最後の方読んでいた。読み終わってから表紙を見ると。嘉月も嬉しそうに微笑んでいて。面白かったです。
  • ダージリン
    2018/11/15
    ネタバレあり
    式神の狐である冬青と病弱主人公壽月とのやり取りが好きで、ようやく過去の思い出が甦ったのだから、これからのふたりをぜひ読みたいです~! 喜代ばあちゃんもステキなので過去話も読みたいです(笑)。
  • あゆみ
    2018/11/07
    ★★★★☆ 表紙に惹かれて購入。病弱で天然でも意思は強い嘉月と、口は悪くても嘉月を守るツンデレな式神仙狐の冬青のやり取りがおもしろい。
  • よっしー
    2021/07/23
    図書館で見かけた1冊。設定としては面白かったのですが、話が少し駆け足で分かりにくい部分があったまま進んでいった印象です。最後は「そよご」との関係も分かり、明るい未来が待っているのかなという感じで終わったのが良かったです。
  • nono
    2021/05/17
    ネタバレあり
    図書館本。虚弱体質の嘉月が養生の為に、幼い頃を過ごした亡き祖母の家に戻った所から始まる物語は、幼い日の思い出と懐かしい存在の優しさが切ないお話。理不尽な生き餌状態への諦め、顔を見たこともない祖母への思い、そして懐かしい記憶と共に溢れる想い。しかし少年と妖しと想い出帖が揃うと、どうしてもあの有名な漫画を思い出すw勿論夫々の味わいですが、こちらの彼等の一度は失ったかと思う絆の強さにほっこりと。これからの彼等の日々を思いつつ、さらりと楽しく読了。