星に願いを、君に祈りと傷を

発売日 : 2018/09/15
この醜い傷を消せないなら、あなたも傷つけばいい――。歪な願いの行方は?
流星群が降る夜、高校2年の屋敷は美しい双葉と出会った。
顔に大きな傷を持ち、だけど凛として、星と夜が好きだと話す彼女。
双葉に惹かれた屋敷は二人が10年前に出会っていたことを知り、再会を運命だと有頂天になるが……。
ある疑問が頭をもたげる。双葉はいつケガを負ったのか。
そこには決して屋敷が知ってはいけない、彼女が10年前から抱え続けた孤独と秘密が隠されていて――。
星が衝突するように恋に落ちた。
双葉の傷を、傷ついた過去を、消したいと何度も願った。
流れ星のように煌めく一瞬を痛切に描いた、胸に刺さる青春物語。
  • レーベル: 富士見L文庫
  • 定価: 616円(本体560円+税)
  • ISBN: 9784040728919

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みんなのレビュー

  • ami*15
    2018/09/23
    星がテーマになっている青春小説というのがとても綺麗な感じがして素敵だなと思いました。デビュー作から新刊が出るたびに読んでいる好きな作家なので今作も期待してましたが、ページ数がやや少なめなせいか話が簡単にまとめられ過ぎているようなところがあるなと思ったし、ストーリー自体も正直わかりにくかったです。でも文章の雰囲気は他作品同様に凄く好きでした。星の話から始まった屋敷と双葉の恋はロマンティックなところがあった一方、双葉の顔の傷に関する秘密には過去の屋敷との出会いも含めて痛々しさも感じられた物語でした。
  • もも
    2018/09/18
    ネタバレあり
    タイタンとはまた違った雰囲気の物語でした。天文部で出会った双葉に恋した屋敷。彼女が持つ傷。ミステリアスな彼女に屋敷は惹かれていくのですが…。彼女が負った傷がキーポイント。いつ負ったのか、過去が明かされた時の悲しみ。お互いが想い合っていても傷つけ合ってしまう。二人の心象が丁寧に綴られていて、特に双葉の独白はとても切なかった。屋敷を後悔のどん底から引き上げた荒井君、優しいなあ。双葉と屋敷、最後の別れ際にどんな会話をしたのか、再会の時にはどんな言葉を屋敷は告げたのか。気になるけど、どうか優しいものであるように。
  • たまきら
    2024/11/26
    娘チョイス。私の子どもの頃だったら「時をかける少女」かなあ…なんて思いながら。出会いの奇跡と不思議をこういう風に表現するのもアリじゃないかな。
  • 吊り太郎
    2018/09/26
    流星群が降る夜に、二人は出会い、顔に大きな傷を持ち、星が好きだと話す彼女。双葉に惹かれた屋敷は、双葉に近づくために、同じ天文部でプラネタリウム館を復活させようと顧問の先生や先輩、荒井に持ち掛ける。共に活動する中で、双葉への想いは、大きくなり屋敷から告白をして二人は、付き合う事に。しかし、双葉は自分の負った消えない傷に屋敷が関わっている事を始めから知っており、傷を負った復習と、何も知らない彼を絶望へと導こうと画策するが、全てが明らかになった時、二人の未来はどうなるのか?引き込まれるストーリーでした!
  • はなうさぎ
    2019/01/28
    因縁ある屋敷と双葉の運命が流れ星を軸に交錯する物語。屋敷の様子は詳しく描かれているのに対し、 双葉の方は概要だけみたいになっているのが物足りなかった。第二章の双葉編が第一章の屋敷編に対する回答編なのかなと推測するけれど、心が変わっていく様が唐突すぎるし、同じ物事を二人の視点で描くからこそ双葉の心情をもっと丁寧に描いて欲しかったと思う。個人的にはこの題材ならもっと深く掘り下げたものが読みたかったかな。著者さんの持ち味が存分に発揮されているだけに少し残念だった。