昨日の僕が僕を殺す

発売日 : 2018/07/24
大ヒット「櫻子さんの足下には死体が埋まっている」著者、新作始動!
北海道、小樽。ロシア系クオーターの男子高校生、淡井ルカは、
叔母を弔うため、彼女の愛したベーカリーを訪れる。
そこで出会ったのは、イケメン店長の汐見と人懐っこい青年、榊。
直後、級友に肝試しで廃屋に呼び出されたルカは、
化け物じみた老婦人から、死んだ娘の婿になれと迫られる。
絶体絶命の中、榊に救われたルカだが、
彼と汐見には驚くべき秘密が……。
孤独な少年と、人に溶け込むあやかし達の、
パンと絆のホラーミステリ!

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みんなのレビュー

  • 黎明卿(禍腐渦狂紳士タッキー)
    2019/01/28
    ネタバレあり
    【悲しみや好奇心、迂闊さで、昨日の僕に殺されないように。僕は死なない人達と、明日を生きていく(ルカ)】人と人ならざる者たちが交わるお話。天狗や狗神、吸血鬼など様々な妖が登場して面白いのと、ルカに全力で愛情を注ぐ榊ことブンの狗神の愛が癒し。ルカの過去が思った以上にヘビーであり、それを引き摺ってルカ自身がかなりの卑屈でいてウジウジしたり、疑心暗鬼になったりとネガティヴさてんこ盛りが目立ちましたが、渚たちと関わったことでどう変わっていくのかが今後の楽しみとなりました。蝶子のツン9割、デレ1割がなんかツボる♡
  • よむよむ
    2019/02/12
    ネタバレあり
    「ライトに文芸始めませんか」イベントに乗り読んでみました。昨今、巷には家族を殺めるという哀しいニュースが溢れている。今作は父を殺めた母の息子の話だ。被害者の息子であり加害者の息子でもある。人は魔が差したというが魔が差すとはどういうことなのか。殺人者の血をひく自分もいつか人を殺めてしまうのかという苦悩が綴られている。ライトノベルということで、重いテーマのわりに主人公の力になってくれるのが、人ではなく妖し達と気負うことなく読めるのが良かった。主人公が気持ちにどう折り合いをつけていくのか続編も読みたくなった。
  • スズ
    2018/08/12
    母が父を殺害する事件を起こし、叔母の住む小樽に単身移住したロシア系クオーターの少年淡井ルカは、事故死した叔母のお気に入りだったパン屋を訪れる。その帰り、いじめっ子の命令で廃屋の中へ足を踏み入れ不気味な老婆に襲われたルカだが、彼を救い出してくれたのはパン屋の店員で…。『櫻子さんシリーズ』の太田先生が描く、人ならざる者が醸し出す恐怖と温かなパンの香り漂うあやかしホラーミステリー。悪霊の少女の花婿になる呪いを解除するため、パン屋の主人の渚を含めた人外の者達が暮らす洋館での同居生活を始めたルカの苦悩と成長が見所。
  • 桜父
    2018/11/02
    ネタバレあり
    太田紫織15冊目。今は亡き叔母の住む小樽で暮らす、「淡井琉伽」は過去に母親が父親を殺す事件を経験し、心の傷を受けて、通う高校でもいじめを受けていた。叔母の好きだったパン屋「フレープ・ソーリ」で不思議な雰囲気を持つ店長と関わる事によって、大きく琉伽に転機が訪れる。小樽は魑魅魍魎・妖怪の集まる場所でした。高校でも妖やこの世の者では無い人々が集められていて、クラスメートの「蝶子」「田沼」「麦澤」等、ひっそりと人間に姿を変えて、現世で生きていました。関わる事件は、ホラーで楽しませていただきました。続巻希望です。
  • 芳樹
    2019/01/27
    札幌から小樽の高校へ転校してきた、どこか影のある少年・淡井琉架と『あやかし』たちによるホラーミステリ。ルカの背負う十字架が重くて『櫻子さん』以上にダークな雰囲気のある小説でしたが、登場するあやかしたちが温かいので、すんなりと読み進められました。個性的なキャラクターたちが魅力的。特に常にぷりぷりしてる蝶子が可愛いけど、その正体が気になります。本作はあやかしたちとの交流を通じてルカが成長する物語なのでしょうね。今後どのように展開されるのかが楽しみです。同じ北海道が舞台だし『櫻子さん』とのリンクはあるかな?