幻宮は漠野に誘う 金椛国春秋

発売日 : 2018/04/25
お家断絶、女装で後宮勤務。ようやく抜け出せた筈の遊圭だが!?新章開始!
星遊圭は、先帝崩御の際、「外戚族滅法」によって殉死させられた名門一族の生き残り。
女装で後宮を生き延びた彼は、知恵と機転で法を廃止させ、
晴れて男子として生きることに。
……のはずが、政略結婚のため遠国へ輿入れする公主・麗華の近侍女官として、
ともに旅立つこととなる。
しかし異国の宮廷に潜入した彼の真の任務は、
金椛帝室を救うため、失われた日蝕の周期表「天官書」を探すことで……!?
傑作中華ファンタジー、新章!

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みんなのレビュー

  • すがはら
    2018/06/17
    遊圭がまた女装させられて国の大事に関わることに。何でまた女装?と少々うんざりしたものの、舞台が後宮ではなかったせいか、すぐにその辺りは重要でなくなって、中盤には解消。麗華公主の再登場で警戒しましたが、まともな大人になっていて良かった。このシリーズは恋愛がらみの展開がほとんどのないのだなと改めて感心。大陸の厳しい世界では色恋なんて卑小な要素なのですね。ラノベの某後宮シリーズなんて逆にそればっかりなのに。あれは中華風の名前を使った平安調シリーズだったかと納得。最後は遊圭の元服。もう女装しないかな?
  • さつき
    2018/11/30
    晴れて本来の自分に戻れたはずの遊圭が、またもや女装するはめに!麗華公主の降嫁に付き従う形で砂漠の国へ向かいます。前作とは違い、舞台が閉ざされた後宮ではないので、躍動感があるストーリーだったと思います。まだ続きがあるようですが、どんなふうに展開していくのか予想がつきません。
  • はなりん
    2018/10/06
    市井で普通に男子としても生活を始めた遊圭に、失われた天文の書を捜すため麗華公主の輿入れに女官として隣国へついて行くことになって・・・。今回は、なかなか戦闘が多くてハードな内容でドキドキハラハラの連続でした。遊圭は丈夫になって成長したなぁ。目的を同じくした玄月と遊圭の信頼関係が素敵でした。また新キャラルーシャンとの関係も今後が楽しみ!
  • 2019/03/05
    ネタバレあり
    シリーズ4作目。そして、新章スタート。失われた日蝕の周期表「天官書」を求めて、またも女装し、夏沙国へ嫁ぐ公主麗華に同行することとなった遊圭。シリーズ当初はあんなにも弱々しく、自らが生き延びることで精一杯だった遊圭が、こんなにも逞しく成長していたなんて。大切なものを守るために奪わなければならない命があることも呑み込んで戦ったその強さ。明々と一緒に日蝕が見れたのは頑張ったご褒美かな。玄月とも互いに信頼関係が見えるようになっているのも嬉しい。新しく物語に加わったルーシャンの存在も魅力的で、ますます続きが楽しみ。
  • りー
    2018/04/29
    行きは良い良い帰りは怖い。日蝕の予測を行っていた記録が前王朝の残党とともに国外に漏れ、しかも砂漠を越えた西域の国にその残党が定着しているという。麗華公主がその国に輿入れすることになり、遊圭も日蝕の記録を求めて同道することに。いやはや、遊圭がなんて逞しくなったことでしょう。砂漠と戦闘の洗礼を受けて、頭脳だけじゃなく体力気力、人脈までこの巻で一気にUP!!肉まんみたいだった麗華さんも、思慮深いステキ公主に変貌。感慨深い。最後は成人の加冠式。これでちょっと玄月と並べたか・・・な??