噺家ものがたり 浅草は今日もにぎやかです

発売日 : 2018/03/23
人生は落語のごとし。笑いあり涙ありの一席へようこそ。
大学生の千野願は、寝過ごしてしまった就職の最終面接へ向かうタクシーの中で、カーラジオから流れてきた一本の落語に心を打たれる。その感動から就職はもちろん、大学も辞め、希代の天才落語家・創風亭破楽への弟子入りを決意。
 何度断られても粘りを見せ、前座見習いとなるも、自らの才能のなさに落ち込む千野願だったが、ある日、初めて人を笑わせる快感を覚える。道が開けたように思えたそのとき、入門前から何くれとなく世話を焼いてくれた兄弟子・猫太郎が突然――。

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みんなのレビュー

  • ユメ
    2018/08/29
    落語絡みの小説を続けて読む。こちらは現代物で、ラジオから流れてきた落語に心を掴まれて噺家に弟子入りを志願する青年の話。落語の登場人物たちの喜怒哀楽は現代にも息づく精神で、だからこそ落語は今なお広く愛されているのだろう。また、名人たちの芸に対する姿勢のたゆみなさも変わらない。弟子に厳しく、それ以上に自身に厳しく、あらゆるものを芸の肥やしとする。高座に上がるうえでの覚悟にただただ頭が下がる思いだ。「人生ってのは、落語と似ているんです」この台詞には真情がこもっている。破楽師匠と弟子たちの絆は現代版人情噺だ。
  • たるき( ´ ▽ ` )ノ
    2023/06/18
    うん。内容はいいんだけど、どうしても破楽の話し方が気になっちゃって集中できなかった。残念。
  • のんちゃん
    2019/09/15
    大好きな落語関連の本だし、若者向けのメディアワークス文庫でライトな感じだろうと気軽に読み始めた作品だった。よくある、頑固な師匠の処にその噺に惹かれた若者が、苦難の末、なんとか弟子にしてもらい成長していく物語だと思っていた。確かにその一面はあったが、読み進めていくうちに私は、はらはらと涙を流していた。なぜかはここでは語らないが、帯にある、これは、夢の、運命の、人生の話という言葉がしっくりきたと記しておきたい。読後、見開き1頁目のカラフルで賑やかな食事の風景が、目に沁みた。
  • isry 2@積本消化中
    2021/06/07
    ネタバレあり
    【17年電撃小説大賞/奨励賞】初読みの作家さん。大学生の千野願は就職の最終面接に向かうタクシーの中で流れてきた落語に心を打たれ、噺をした創風亭破楽に弟子入りすることを決意。大学も辞め、携帯も解約し、裸一貫で弟子入り志願し、何とか前座見習いとなる。才能のなさに落ち込むも、兄弟子の猫太郎が何かと気にかけてくれて…。不器用ながら、純粋かつ直向きな願たちと破楽の噺に何度もホロリとなった。破楽の願に対する話し言葉(1つのカギカッコ内で敬語→怒り口調→敬語や怒り口調→敬語→怒り口調になること)に少し違和感を覚えた。
  • よっしー
    2023/12/06
    タイトルが気になり、手に取りました。噺屋の見習いが悪戦苦闘しながらも少しずつ成長していくお話。最初は雰囲気が掴めない部分もあったのですが、読み進めていくうちに癖が強すぎるけど人情味に溢れた面々のよさにも気付き…。最後の猫太郎のシーンは涙なくしては読めませんでした。にしても、日常の出来事をネタに変えるって凄いですね。どんな頭の回転をしているのでしょうか。