十年後の僕らはまだ物語の終わりを知らない

発売日 : 2017/11/15
甘い記憶が甦る図書室で、僕の初恋は二度めぐる、はずだった――
司書を勤める孝平は追い詰められていた。図書室だよりへ載せた書評が大炎上、廃刊の危機に晒されたのだ。そこへ当の作家・香耶が学校を訪れる。甘く懐かしい空気を纏う彼女は誰なのか?孝平は徐々に惹かれ始めるが…
  • レーベル: 富士見L文庫
  • 定価: 682円(本体620円+税)
  • ISBN: 9784040725086

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みんなのレビュー

  • 黎明卿:新しきtakahiro
    2021/03/05
    ネタバレあり
    【本を読むことっていうのは対話だと思っています。相対して、語り合うんです(孝平)】母校で司書を務める孝平と小説家の香耶の物語。高校時代の図書室の思い出、甘酸っぱくて切ない初恋、あの時違う選択をしていればという後悔……。物語が完結しないまま終わってしまった恋の再会であり、孝平の口から語られる当時の2人の少女達との思い出、目を背けていた事実と惹かれていく気持ちが止められない想い。遅れてやってきた初恋と青春のやり直しであり、事実に気付いた孝平が直面する現実の切なさ、彼女が残した思いが尊くて泣けた。
  • 佐島楓
    2017/11/19
    ネタバレあり
    登場人物が出そろった時点で最後まで展開が予想できてしまった。小説が魔法のひとつだということにはまったく異論はないけれど。
  • coco夏ko10角
    2019/07/16
    ネタバレあり
    もっと小さい頃ならともかく、中学時代にこういう関係だった人なら十年振りでもすぐ気づくのでは…?さらによく一緒に過ごしてた場所で何度も会ってるのに…。最初の方でなんとなく話のあれは分かるんだけど、そういったことがどうしてもちらついて。
  • 『よ♪』
    2017/11/23
    ネタバレあり
    一気読み。普通の恋愛ものって感じに気楽に読んでたもんで引っかかりました。。。イヤイヤ、普通気付くだろ、キミキミ。とミスリードした自分を棚上げしつつ突っ込んでみたり。。つーか素直に恋愛ものではダメだったのか?(言い訳タラタラ。。。)でもお話としては素直に面白かったです。
  • 彩灯尋
    2022/10/17
    王道。主人公が教師になった現在と、自分の中学時代にあった図書館での出会いの思い出とを交互に見せながら進んでいく。特に大きな盛り上がりもなかったが、現在と過去を交互に見せながら進むエモさのある空気感は嫌いじゃなかった。主人公の考え方の「読書とは書き手と読み手の対話である」という考え方は意識していきたい。面白かった本でも批判を見ていると正しいように思えてくる、は結構わかるな…自分で感じたことをきちんと表に出していけるようにしたい。