ダブル・キャスト 下

発売日 : 2000/02/25
物語が終わるとき、そべての謎は感動にかわる。
浦和涼介は、革のジャケットに身を包み、携帯電話のボタンを押す。確信はない。だが、ただ一度しかないチャンスを無にせぬために。
 川崎亜季は、手の甲で目のあたりを拭ってから顔を上げた。涙に濡れたその顔で、だが確かに亜季は微笑んだ。
 川崎涼介は、目の前で繰り広げられる乱闘に、戸惑い、そして歓喜する。涼介は口元に笑みを浮かべ歩き出す。一度は諦めたことを果たすために。
 第1回電撃ゲーム小説大賞「金賞」受賞作家高畑京一郎が贈る、感動のファンタジック長編。
  • レーベル: 電撃文庫
  • 定価: 605円(本体550円+税)
  • ISBN: 9784840214162

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みんなのレビュー

  • mariya926
    2024/06/25
    難しいトリックですが、上手いこと成り立っています。最後はウルッときました。二人とも成長しているし、一皮剥けた気がします。私的にはタイムリープの方が面白かったですが、この本も面白かったです。タイムリープにも登場したお父さん刑事がここにも登場していました。最近は本を書かれていないみたいですが、今書かれたらどんな物語になるのかも気になります。
  • うしこ@灯れ松明の火(文庫フリークさんに賛同)
    2011/06/15
    小包がようやく見つかった。犯人を呼びだし、いよいよ直接対決かと思われたが・・。上下巻とも一気読み!面白かったです!何といっても浦和涼介の成長ぶりが嬉しいですね。川崎の友人・北澤も男気があって良かったです。性格が全く違う二人が今回の事件をきっかけに思わぬ形で結びついたこの物語。出来る事なら二人にはもっと違う形で出会って欲しかったです。著者の他の本も読んでみたいと思いました。★★★★
  • 亮人
    2015/04/23
    『タイムリープ』もそうだが、シチュエーションが綿密に計算されており、SFなのにミステリ的な読み方もできる。素晴らしい!人格が入れ替わることによって、主人公たちの経験していることとしていないことをシッカリ設定して、事実誤認させるトリックは非常に上手い。シリアスなネタを扱っているのにリーダビリティ高く、結末も爽やかで良い。一方の主人公・川崎涼介のラストの思いは必然だとしても胸が詰まる。もう一方の主人公・浦和涼介のビルドゥングスロマンとしても読み応えがあり、あの不信からよく成長したな。最後には力強さも感じた。
  • KEI
    2012/07/16
    借り本。読友・瑞葉さんからお借りしました。ありがとうございます。あと、長らく積んでてごめんなさい。いやー、素晴らしい。構成の妙も素晴らしいが、内容が熱くて読み切ってしまった。周りに助けてもらいながらも、最後には自分から渦中に飛び込んでいく涼介の勇気がめちゃくちゃカッコいい。いくら何でもあそこまでの行動は起こせない。体を共有しているうちに知らず知らずに涼介に引っ張られたんだろうか。
  • cassyu
    2014/11/19
    ネタバレあり
    想像通りの進行でそのまま安定して話が進み、想像通りの決着へ。安心して読めて、満足して本を閉じる。。クセになりそうな読了感なんですよね~、この作家さん^^