猫の地球儀 焔の章
発売日 :
2000/01/25
鬼才・秋山瑞人が贈る、哀しくて暖かい物語。
スカイウォーカーであるというだけで宣教部隊に殺される時代。三十六番目のスカイウォーカー朧が残したロボットと彼の人生が詰まった瓶を拾ったのは、朧の予言通り、三十七番目のスカイウォーカー幽でその幽は一匹のちっぽけな猫だった。史上最強の多爾袞・班は過去の四年に渡りスパイラルダイバーの頂点に君臨し続け、班に挑戦することはすなわち、死であるといわれたその班に勝利したのは二千五百三十三番のスパイラルダイバー焔でその焔は一匹のやせた白猫だった。そんな幽と焔が出会ったとき物語は始まる。
- レーベル: 電撃文庫
- 定価: 561円(本体510円+税)
- ISBN: 9784840213882
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みんなのレビュー
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まりも2016/07/1636再読。スカイウォーカーである猫の幽とスパイラルダイバーと呼ばれる猫の焔。そんな二匹を主役にした物語。いやー、久々に読んだけど最高に面白いな。初っ端からアクセル全開なガッツリとしたSF設定をぶっ込んでくるので、最初は面喰らうけど読み進めていく事で作品の世界観、そして個性豊かなキャラの魅力に取り憑かれ、あっという間に読み終えました。可愛い猫達が殺し合いのガチバトルをやるというギャップがたまらなく好きなのよね。ピーターアーツvsガリレオガリレイってのは言い得て妙だわ。続きとなる幽の章も勿論読みます。
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ナカショー2017/09/1721初読み作家さん。あらすじ読んだ感じ専門用語てんこ盛りで果たして読めるのか心配しましたが、読み始めるとSF要素たっぷりで最初は手こずりましたが慣れると逆にそれが癖になりとても面白かったです。これでまだ上巻なので下巻も楽しみです。
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miroku2013/05/0919猫たちが可憐♪SF的設定は本格的。それでいてこの楽しさはなんか得した気分♪
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十叶2025/05/2516ネタバレあり再読(?)。猫が探る『チ。』みたいなお話。 作者があとがきでガリレオのことを深掘りしてて面白い。 私的に気になるのは、プロローグで死ぬ間際まで朧が研究していた記録を保存する方法について。相棒ロボのクリスマスがスケッチブックにクレヨンで記載して陶器の瓶にその用紙を入れて銀で満たす、という一連の流れ。AIに尋ねてみたけど(銀の融点は高くて紙は燃える)しっくりくる答えは出なかった。この疑問は2巻で晴れるのかはとても楽しみ。 猫達もロボ達も挙動が本当に可愛くて仕方ない。こういうところ、秋山さん推せるなと毎回思う。
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シロうさぎ2013/12/0516ネタバレあり地球高度6000キロに浮かぶスペースコロニートルク。人類は滅び忘れ去られ、今や高い知能を持った猫が統治していた。彼らにとってトルクは大地であり生環の全てであるとされ、それに異を唱える者は教会から異端者とされるのだが・・・。 夢を追う天才異端猫の幽と、それに巻き込まれていく格闘チャンピオン猫の焔、焔に憧れる子猫の楽の物語。ストーリーは古典的ですが、惚けたロボキャラも加わり、リズム良いテンポで、とんとんと楽しく読めました。やっぱ猫キャラは可愛いですね。この後、3匹はどうなるのか楽しみです。
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