お弁当代行屋さんの届けもの
発売日 :
2017/09/15
お弁当を作った人が本当に伝えたかった気持ち、届けます。
フレンチシェフの眞琴が始めた“お弁当代行屋”にやってくる「忘れられないお弁当」を求める人たち。眞琴は依頼人の思い出の中からレシピ、味付け、そして想いを読み解き、“あの味”を再現していく――。
- レーベル: 富士見L文庫
- 定価: 660円(本体600円+税)
- ISBN: 9784040724485
富士見L文庫の新刊
みんなのレビュー
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スズ2017/09/2182フランスでフレンチシェフをしていたが、とある理由で客から依頼を受けてお弁当を作るお弁当代行業を始めた石嵜眞琴が、甥の陽仁と共に様々な訳アリの客達と出会いながら、眞琴のお弁当が人と人の想いを繋げていく物語。アレルギーで食べられる食品の限られた息子の弁当を作ってほしいという依頼や、亡き祖母のお弁当を再現してほしい等、客からの様々な要望に真摯に向き合い、お弁当は作った人が食べて貰う人への大切な想いも詰めた素敵な一箱である事を再認識。ほんの僅かな情報から要望以上のお弁当を創り出す眞琴のお弁当をどうぞご賞味あれ。
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mr.lupin2021/08/1155フレンチシェフだった眞琴が始めた"お弁当代行屋"には、ワケありの依頼がやってくる。依頼人の記憶を元に弁当を作る話かと、思わず「鴨川食堂」的な話かなと想像していたがもっと深い話だった。三編からなる短編集で、アレルギーを持つ息子への弁当、祖母の思い出の弁当、旦那から妻への約束の弁当と料理の話よりその弁当作りに纏わる物語で久し振りにほっこりする事ができた。続編があるのならば是非とも読んでみたい。 ☆☆☆☆☆
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佐島楓2017/09/1752ネタバレあり一番最初のお話が一番切実で、納得できた。主人公ふたりの関係性は今後変化していくのかな。
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ぶんこ2018/03/1148フレンチシェフがお弁当代行屋を始め、訳ありお弁当を作る。どれも一筋縄ではいかないリクエストに完璧を目指し努力する眞琴と甥の陽仁。食物アレルギーを持つお子さんの親の大変さ、子供の我慢を考えると辛い。生まれ育った地方ならではの食の違いにも驚きました。最後の定年を迎えた夫が、妻と約束した手作りお花見弁当が切なくも温かい結末でホッとしました。弁当代行屋は採算が合うとは思えないので、仕事というよりはボランティアでしょうか。
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青蓮2018/04/1647「弁当屋代行」を営む元フレンチシェフと彼女をサポートする甥っ子が“訳あり弁当”を介して人と人の縁を繋ぎ直す物語。今回は「家族の縁」全てでしたね。優しい世界観。読みやすく軽いタッチだけど案外重い内容。シリーズ化希望します。
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