美の奇人たち 森之宮芸大前アパートの攻防

発売日 : 2017/08/25
ひとクセもふたクセもある芸術家崩れどもをアパートから追い出せ!
『目指せ、不労所得!』
 祖父からアパートを一棟もらえることなった女性・朱里。しかし、芸大前にあるそのアパートは、卒業しても花開かず、くすぶり続ける芸術家崩れどもの巣窟だった。
 引きこもりの写真家、親の脛かじりのオペラ演者、借金まみれの陶芸家――。孤独死した父親が売れない画家であり、芸術家によい印象がない朱里は、リフォームのためにも彼らの追い出しを決意する。
 が――。朱里は気付いていく。彼らの中に、決して揺らがぬ“魂”があることを。

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みんなのレビュー

  • 佐島楓@入院中
    2017/09/20
    ネタバレあり
    祖父の所有するアパートを受け継ぐかわりに、癖がありすぎる住民たちを退去させる使命を負った朱里。美術関連の特殊な住人たちに翻弄されつつミッションを達成していくと同時に、これでいいのだろうか? とこちらも疑問を抱いていたら、物語全体を取り巻く謎が開示される。この練られた校正と、芸術の世界で食べていけるのは一握りの天才、しかしその世界に魅入られてしまったら抜け出せないという象徴的な葛藤がよく書かれていて面白かった。
  • coco夏ko10角
    2021/06/05
    祖父からアパートをもらえることになった朱里、リフォームするために訳あり住人たちを退去させようと頑張るが…。三章の陶芸家のお話よかった、借金はそれでだったのか、から最後の選択まで。あとまずいコーヒーを出すマスターなんか好きだ。
  • らす
    2019/01/31
    芸術家を目指す訳ありな住人の集まるアパートの管理人になった主人公がリノベのために住人を退去させるべく奮闘する。主人公にも重く抱えた過去があり、それぞれの住人にもここにいる大きな意味があって未練なく前向きに退去させていく。登場人物が個性的で想像より熱くてコミカルな部分もあって面白かった。
  • Mu@仔羊堂
    2018/08/25
    うん、なんとも、いい余韻。面白かった。タイトルや序章を読んで絵画関係のお話らしいと思った時、作者のデビュー作も絵画に関係するお話だったなと思いだした。それから行く年も経ち再び絵画を扱うのかとちょっと感慨深かった。実際には絵画だけじゃなく写真やオペラや陶芸に題材を取り、しかも作品そのものと言うより、いわゆる人情話的な展開だったわけだけど、いや面白かった。どの話もちょっと苦しくて切なくてそれでも前向きなハッピィエンドな所がいい。そしてやっぱりラストの絵画のお話が一番グッと来てしまった。
  • naolog
    2017/12/09
    岡山に駐在に来ています。車通勤になった途端、本を読むペースが激落ち。。美術館に行くのは好きです。何かわからないけれども心動かされるもの、ありますよね。