黎明国花伝 曙光の双姫

発売日 : 2017/08/12
祈りと共に国を統べる王女たちの大河ロマン、堂々の完結。
身体のどこかに浮く花の形の痣と、「星読の力」と呼ばれる予知能力を持つ代々の女王が国を治めてきた黎明の国。
スウェン・ルシェの姉妹が荒廃した国土を建て直して8年。時代は動乱期から再生期へと移り変わりつつあった。
妹のルシェが生んだ皇国の血筋を継ぐ一人娘・イーリアと、国の荒廃を招いた前女王の血を受け継ぐ前十娘・エジカ。
黎明国初代女王を彷彿とさせる鮮やかな花の痣と、叔父のキナンを越える星読の才能を開花させるイーリアを姉として導きながら人知れず苦悩するエジカ。
「忌むべき血を持つ自分が、王女としてここにいてもいいのだろうか――」二人の娘が母や父を思いながら選ぶ自らの歩む道とは――? 国を統べる娘たちの大河ロマン、堂々の完結。
  • レーベル: 富士見L文庫
  • 定価: 704円(本体640円+税)
  • ISBN: 9784040724010

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みんなのレビュー

  • nono
    2018/04/20
    図書館本。シリーズ完結。前作で助け出されたエジカの物語。前女王の血を引くことに悩み、妹分のイーリアとの差にも引け目を感じる彼女が、遂には⁉この国に居どころが無いと感じ斎女として世を捨てようと思い詰めるエジカを中心に、女王やルシェ、エルダ、ディノ等、前政から移り変わる黎明国の治世の物語を堪能。悪政を倒し、人々の生活を支え未来を夢見る女性達に圧倒されながら、優しい眼差しで他者を見つめる彼女達の生きざまをもっと読みたいとしみじみ思いながら楽しく読了。
  • ハナ
    2018/01/06
    ネタバレあり
    最終巻。国を混乱に陥れた前女王の血を引くことに苦しむエジカ。すべてに恵まれたルシェの娘イーリアに比べ、自分の存在に意味を見出すことができなかったエジカが最後に選んだ道とは..。面白かったけど、せっかく双姫と書いてあるんだからルシェよりもイーリアのことに焦点を当ててほしかった。あとロラン公との問題をどうやって収めたのか。ちょっと気になる点はあるものの、静かに祈るようにエジカが楽を奏でるシーンや多くの人の思いに導かれるように選択した道、彼女の決断がとても素敵でした。
  • さとみん
    2017/08/18
    荒削りではあるけれど、いろんな面で甘さ控えめな所が好きだった。エジカの葛藤はあの姉妹には分からないだろうし、二人の思いもエジカには届いていない。そんなすれ違いから始まって、きれいにまとめてくれた完結編に満足。
  • しょうこ
    2017/08/13
    ネタバレあり
    3巻目、最後にきてようやくテンポのいい展開になった、という感じです。前2巻は人物の内面が薄っぺらいようでしたが、今回はエジカに的をしぼったことで彼女の葛藤や逡巡が伝わってきました。エルダが無事帰れた顛末の詳細はどうなったのかな?
  • 2021/09/03
    ある時代の、強かなる王家の物語。例え頂きに立つ者たちとはいえ、悩み、嘆き戸惑い、しかしそれでいて家族を思う気持ちは変わらず。