嘘つきみーくんと壊れたまーちゃん 11 ××の彼方は愛

発売日 : 2017/06/09
【入間人間デビュー10周年特別作品】
あるところ、ある時代に双子の姉妹がいました。
 姉は妹をこう評します。「わたしと比べたら馬鹿」
 妹は姉をこう評します。「よくできた姉様」
 姉の方は父親によく似ています。「勘弁して」
 妹の方は笑うと母親に瓜二つです。「あっはっは」
 いつの頃からか、妹の存在を認識できなくなった姉。
 悪党を探して殺すために金属バットを持ち歩く妹。
 両親とそっくりで、嘘つきで壊れた二人。
 歪んだ双子の姉妹の、交わらない日常。
 そんな彼女たちが住む町で起きた連続殺人事件。
 そして、双子の姉は言いました。
「うちの妹が犯人よ」と。
 ──ねえ、まーちゃん。今度は僕たちの子供の話だってさ。
  • レーベル: 電撃文庫
  • 定価: 627円(本体570円+税)
  • ISBN: 9784048929486

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みんなのレビュー

  • ゼロ
    2018/11/24
    終わりの続きは現実。あのみーまーの続きです。二人は歪んだ幸せを手に入れ、可愛い姉妹・あゆとまいを育むことになりました。入間人間10周年特別作品だけあって、一人称や時系列や事件をミスリードさせるような構成となっており、大変読みにくいです。四章「sister」にて全貌が明らかになりましたが、胸糞悪い現実が待っておりました。みーくんとまーちゃんの娘である姉・あゆは、誘拐犯に強姦され、やむ得なく出産し、事件を忘れるために妹を含めた現実を正しく認識できずに生きている。一度壊れたものはどうやっても直らない。そんな物語
  • スズ
    2018/05/06
    聡明だが妹の姿が透明に映って視認出来ない姉の枝瀬あゆ、とある悪人を殴り殺すために金属バット片手に街を徘徊する妹の枝瀬まい、これはみーくんとまーちゃんの娘達が織りなす狂気の物語。父親譲りの下手な嘘をつきながらもお馬鹿な妹を想って見えない妹を探すあゆ、母親譲りの感情任せの行動力を発揮して、大好きな姉様に酷い事をした犯人を殺してやると張り切るまい、姉妹同士想い合っているのに中々出会えない姿にもどかしさを覚えながらも、入間先生特有の猟奇的な作風が物語の恐怖感と緊張感を高めていて、懐かしいみーまーの世界に浸れました
  • まりも
    2017/06/11
    みーまーその後の話。みーくんとまーちゃんの双子の姉妹が主人公となる物語。あー、このなんとも微妙な読後感。久々に入間作品読んだけど、そういえばこういう作家さんだったなぁ。不安定で不明瞭で曖昧、故にモヤモヤ感は残るけど、10周年記念にこれを持ってくることも含めて入間らしい物語だったと思う。マイルド入間には出せない苦味ですよね。いや、ほんと独特な作家さんやわ。
  • 鷺@みんさー
    2018/10/02
    ネタバレあり
    …鬱い。タヒね。キッツい。すんげーしんどかった。シリーズのファンじゃなければわからない要素盛りだくさんだけど、ファンであるほど打ちのめされる。「ふつう」であるとは、「壊れうるもの」なのか。最初から壊れていれば、壊れたまま「まとも」に生きられるのか。どちらにせよ痛い。痛い痛い痛い。湯女りんにきゅんとか言う余裕もないわ。まいが切なすぎて泣けた。解説はこのサイトがとても参考になりました。 http://xxusodakedo.blog83.fc2.com/blog-entry-779.html
  • 黒瀬
    2019/07/11
    ネタバレあり
    本編完結から六年後に発売された11巻はあの二人の双子の娘が主人公か。きっとトチ狂っていながらもハートフルな話で良い読後感なんだろうなぁ………なんだコレ…。いや…なんだコレ。切なすぎる。まず初読で完全に理解するのは無理かと。自分も何度か読み返し、考察サイトを参考にしてようやく理解しましたが、知らない方が良い事もあるという現実を叩きつけられました。すっかりナイスミドルになった探偵こと太郎くんが『悲しい事件があった』と言っていますが、悲しいなんてものじゃない。最後、姉の目にはきっと妹が写っていたと信じたい。