ある日、爆弾がおちてきて(新装版)
発売日 :
2017/04/25
奇才・古橋秀之の不朽の名作が、書き下ろし短編を加えて復刊!
「私、爆弾なんです」--ある日、空から落ちてきたのは、高校時代に気になっていた人とそっくりな女の子で……。奇才・古橋秀之が贈る、すこしふしぎなボーイ・ミーツ・ガール。書き下ろし短編を加えてリバイバル!
- レーベル: メディアワークス文庫
- 定価: 693円(本体630円+税)
- ISBN: 9784048928861
メディアワークス文庫の新刊
みんなのレビュー
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スカラベ2017/07/056910年以上前の短編集に1編書き下ろしを加え復刊した新装版。「時間」をテーマとしつつ、それぞれが異なった時間の流れを辿る不思議な7つの物語。ライトノベルだからかさくさくと読める。以前、表題作を「世にも奇妙な物語」で観たのがこの小説を手に取ったきっかけ。ある日、空から少女が落ちてきて、自分は新型の爆弾だと告げる。なんともぶっ飛んだ設定に驚かされ、結末は切ない。「三時間目のまどか」は既読。『不思議の扉』シリーズに収録されていたが、さりげないバタフライ効果の演出に頬が緩む。やや軽すぎるのは気になるが他も楽しめる。
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まりも2017/06/1269ボーイミーツガール×時間をテーマにした短編集。うわー、めっちゃ懐かしいなぁ。爽やかでいて可笑しくてどこか切なさも感じさせる1つ1つの短編。流れる時間もそれぞれ異なっており、読んでいるとなんだかとても不思議な気持ちになりました。初めてこの作品を読んだ時の気持ちを思い出した気分。決して優しいだけの物語じゃないけど、だからこそ心に沁みるなにかがあるような気がします。とりあえず言える事は自分も年を取ったんだなぁという事でしょうか。時間が経つのは早いね(笑)
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佐島楓2017/05/0865ネタバレありSF(少し不思議、という意味で)短編集。登場する女の子がみんな変わっていてとてもパワフル。振り回される男の子はどの子も同じような性格に見える。収録されている作品では「三時間目のまどか」が好き。パラドックスの問題はどうやってクリアされたのだろうか、という疑問は残るが。
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みやしん2021/04/1035表題作を読んで、旧版を読んでいたことに気づく。SFでは必須通過儀礼とも言える「時間」を題材にしたファンタジー。基本的にストレートな物語だが、新録された短編は山なりスローカーブのように苦笑いを誘ういやらしいコースをついた。
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あおでん@やさどく管理人2021/02/2034ネタバレあり時間モノ×ボーイミーツガールの短編集。個人的に一番ハマったのは復刊にあたって書き下ろされた「サイクロトロン回廊」。本文にも登場するが、タイムスリップの仕方が「バック・トゥ・ザ・フューチャー」っぽくて笑った。だが、昔の日本の大きな民家にあるような、中庭をぐるりと囲む廊下があったら、子どもがグルグル走り回ってタイムアタックをしたくなる気持ちもわかる。
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