恋衣花草紙 山吹の姫の物語
発売日 :
2017/04/15
――その帝の妃を、人々は多情な妃と噂した。
倍の年齢差がある帝に、幼くして入内した真子(さなこ)。帝の第二皇子・迪里(みちさと)とは、同い年なこともあり幼馴染だ。
そんな折、帝が急逝。真子はわずか十二歳で寡婦となってしまう。
それから数年後。
式部卿宮となった迪里に支えてもらい、つましく生計を立てていた真子は、期せずして迪里と顔を合わせることに!!
成長した姿に互いに心を奪われるが、その逢瀬が宮中で噂となり……!?
そんな折、帝が急逝。真子はわずか十二歳で寡婦となってしまう。
それから数年後。
式部卿宮となった迪里に支えてもらい、つましく生計を立てていた真子は、期せずして迪里と顔を合わせることに!!
成長した姿に互いに心を奪われるが、その逢瀬が宮中で噂となり……!?
- レーベル: ビーズログ文庫
- 定価: 660円(本体600円+税)
- ISBN: 9784047345607
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みんなのレビュー
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真理そら2021/08/1758あまりにも幼い年齢で入内したために幼いうちに未亡人になってしまった真子。出家するには若すぎる上に父・右大臣は亡くなってしまっているし異母兄は冷たい。身分の低い母も既に亡くなっていて頼る人がいない。主上の弟・式部卿宮迪里は母は身分が低い上に既にいない。頼れる人がいないこの二人が結ばれるためには普通のシンデレラストーリーではうまくいかない。ということで迪里はかなりしたたかな性格に描かれている。近衛天皇と二条天皇に入内した藤原多子が元ネタだと作者のあとがきにある。
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ゆずきゃらめる*平安時代とお花♪2017/05/2036小田菜摘の平安朝ものは相変わらず面白い♪後ろ盾のない者同士、年を重ねても変わらない想いにきゅんっときました。殿方は多少強引なところがいいですよね。バカな異母兄を除いて・・。真子の最後の一発はすっきりです。平安調のまた書いて欲しい・・!
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しゅてふぁん2017/11/2026平安時代の宮中を舞台にしたこういった物語には、これでもか!というくらいに意地悪でプライドが高い高貴な女人と、出世しか考えていない人でなしの親族男性が出てくる。今回もひどかった(笑)あとがきで著者が書いている通り『本格的な歴史小説ではできない、少女小説の醍醐味』である王道ストーリーを存分に楽しみました♪
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coco夏ko10角2020/01/1219ネタバレあり12歳で寡婦になってしまったことは確かに…だけど、夫が亡くなった数年後に今度は義理の息子と・というのに「えぇ…」ってなる周りの気持ちもわかるなぁ。短期間で立場が不安定になってしまった邑子の不安も、まあ四章でのことはやりすぎだけど。これできれいにまとまったということはもう一冊の『恋衣花草紙』は続編ではないのかな、でもそちらもそのうち。あと宵マチさんのイラストきれいだし合っててとてもよかった。
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本夜見2019/07/1314ネタバレありうーん(^_^;)ヒロインの兄がひたすら嫌なヤツだった。しかしヒーローもそれを利用してでもヒロインを手に入れたい、と結構腹黒さを見せる。綺麗事ばかりでは駄目なんだろうけど、つい清廉潔白さを求めてしまいますね。兄と好きな女性が同じ病気にかかった時も 迷わずヒロインの方へ行っちゃって。弟としても、臣下としてもどうよ?!みたいなツッコミ所満載(笑)
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