終末なにしてますか?もう一度だけ、会えますか? #03

発売日 : 2016/11/30
「だからね、わたし、やっと決めたよ。──きみの、邪魔をしてやる」
あれから10日が経った。妖精の存在と特性についてはまだ極秘事項のままで、〈重く留まる十一番目の獣〉(クロワイヤンス)を仕留めたのは、フェオドール四位武官が極秘で預かっていた、最新の試作爆弾であるとされた。
常識を超えた強さで魔力(ヴェネノム)を熾した黄金妖精(レプラカーン)ラキシュはいまだ目覚めず、リンゴはもういない。
――フェオドールは結論した。
きっともう始めてしまうべきなのだろう。世界に敵対する、最初で最後の戦いを。

次代妖精による第2部、急転直下の展開!


「だからね、わたし、やっと決めたよ。──きみの、邪魔をしてやる」

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みんなのレビュー

  • まりも
    2016/12/03
    フェアドールの決意を描いた新章第三弾。世界に敵対する、最初で最後の戦いを始まる話。あぁ、遂に来ちゃったか。目覚めぬラキシュ、いなくなったリンゴ、そしてフェオドールの決意とティアットの心境。それら全てが繋がり絡まりあうことで、回り始めた歯車は、静かにけど確実に舞台を動かしていき、第2部もいよいよ終わりが近づいて来た事を感じさせますね。こんなに優しい人たちが、こんな悲しい運命を背負わないといけないとか本当ツラいから、みんなが幸せなハッピーエンドで締めて欲しい。そう思わずにはいられない内容でした。
  • よっち
    2016/12/01
    事件から10日が経っても妖精についてはまだ極秘事項のままで、ラキシュはいまだ目覚めずリンゴはもういない。そんな状況にフェオドールが世界に敵対する最初で最後の戦いに動き出す第三弾。ずっと目覚めないラキシュやリンゴに思いを馳せるフェオドールの決意と、誰もが思ってもみなかった突然の覚醒。動き出したフェオドールの前に立ちはだかるティアットの複雑な想い。ここに来て舞台と人が揃った感はありましたけど、ここから悲劇でなく良かったなとかやりきったと思えるような結末に繋げられるといいですけどね。そんな続巻を期待したいです。
  • 芳樹
    2019/08/20
    ネタバレあり
    【電子書籍】いよいよフェオドールが自分の道を進み出す。浮遊大陸群を落とすために。あのコロンが泣き顔になる出来事とは…。ずっと一緒、ずっと仲間と思っていたのはもはや過去のこと。護翼軍を離反したフェオドールと過去の浸食により別人になったラキシュの行く末は?フェオドールの姉・オデットと元婚約者マルゴの再開は何を運んでくるのか?そしてヴィレムを予想させる「死せる黒瑪瑙」に納められた人物はどう関わるのか?続きが気になります。
  • 海亀
    2016/12/01
    アニメ化おめでとうございます。4月が楽しみだ。前シリーズも含め泣いている表情の表紙が多い。でもこれを悲劇と評す訳にはいかない。だって、その言葉で括ったら希望が単なる飾り物になってしまうから。何も知らないリィエル、傍観者のアイセア、そしてナイグラート。彼女らの言葉と態度が胸を締め付けた。表は愛、裏は哀。二面性を持つこの世界は何処へ向かっているんだ。おとーさんと呼ばれた二人が重なりあう。行く道は違えども、目指しているとこは一緒だ。堕鬼種の少年は本当はいや、本当に優しいんだ。次の表紙は満面の笑みでありますように
  • アウル
    2017/01/12
    ネタバレあり
    この巻は次巻に向けての貯めの巻といった感じだったな。表紙から漂う悲壮感だったけれども比較的不幸な目には会ってないので一応は安心といったところか。まあ、裏では色んな思惑が蠢きまくっているけどもね。ラキシュの豹変、フェオドールが長年仕込み続けていた策謀も失敗に終わり、奇しくも三つ巴の形になったが此処からどうなっていくのか。姉が隠した秘密のリスクとはなんぞやろか。フェオドールとティアット会話だけ聞いていたらヴィレムとクトリのやり取りを思い出してしまうな。