Roman 冬の朝と聖なる夜を廻る君の物語 下

発売日 : 2016/06/30
今だからこそ実現した新しいRoman。二つの冬の物語の結末は――!?
今晩和(Bonsoir)、親愛なる地平線の旅人よ。これは愛を汚され、失って、彷徨いながらも抗い続ける女性の為の物語(Roman)だ。
報われずとも己が信じるものに生涯を捧げ、後の世に神の手を持つ者と称される男の物語(Roman)だ。美しきものを心に刻みつけて
目を閉じる者の物語(Roman)だ。君が迷う時は賢者の声に耳を傾けるがいい。だが、決めるのはあくまで君自身だ。
君が去るのならば、伝言だけは残してくれ給え。それもまた物語(Roman)だ。全てがどこにでもある特別な物語(Roman)だ。
さあ、詩を灯そう。詠い続けよう。聖夜(ノエル)に生まれいづる彼と共に。

<収録楽曲>
07.歓びと哀しみの葡萄酒
a piece of Noel number"06"
08.天使の彫像
a piece of Noel number"07"
09.美しきもの
a piece of Noel number"08"
10.黄昏の賢者
a piece of Noel number"09"
11.11文字の伝言
a piece of Noel number"10"


時を超え紡がれる幻想物語は今、新たな展開と終着点を迎える!
二つの冬の物語の結末は――!?

  • レーベル: その他単行本
  • 定価: 1210円(本体1100円+税)
  • ISBN: 9784041036051

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みんなのレビュー

  • 鳩羽
    2016/07/11
    物語を探す双子の人形、その2点が朝と夜の地平線を無限に切り出し、誰かの人生として朝と夜の狭間にいる「彼」に観測させ続ける。「彼」は自分が生まれてくる物語に巡り会うことはできるのか。音楽アルバム「Roman」のノベライズ完結編というだけでなく、現在までに発表された楽曲間を繋ぐエピソードも盛り込んでいて、新たな外側を感じさせるSHをそのまま表現しようとした意欲作。それが読者やリスナーの現実と即繋がるかというと疑問も感じるが、読み物としては、楽曲では足りなかったところをしっこり肉付けされていて面白い。
  • あけさと@ぷに
    2017/05/28
    ノエル、ようやく君の物語がわかったよ。
  • 成瀬雯悟
    2019/07/09
    ネタバレあり
    人には人の、Sound Horizon。母の顔を知ることもなく命を落とした嬰児イヴェール・ローランが、廻り廻る生と死、己へ至る物語を知り、『a piece of Noel』のノエルとして生まれ変わる。自分じゃとても思いつけない、壮大でドラマティックな解釈には感服させられた。『黄昏の賢者』の演出も最高。廻り来る朝を抱きとめるべく、廻り行く夜を肯定する。命に意味なんかなくたって、誰しも物語の上に立っている。生きていく理由はそれだけで十分なんだ、とニヒリズムの極地を見た思い。ノエルの人生に幸あれ。
  • 水瀬しあ
    2016/07/29
    Romanのノベライズなのか、ヴァニスタのノベライズなのか…両方なんでしょうけど、個人的には分けて欲しかった気が。オチを持っていくというのは強いので、結局ノエルの物語だったような気がしました。それはつまりイヴェールの物語でもある、と言われればそうなのかもしれませんしそういうつもりなんでしょうけど、その辺りは好みと解釈の問題かな…。「天使の彫像」の、美を求めるオーギュストの心理描写が真に迫っていて、何かを得るには何かを捨てるしかないのだとやりきれない気持ちになりました。あれはきっと幸福でもあり不幸でもある。
  • くろう
    2016/07/23
    十文字てんてーが描くRomanの下巻。あれ、やばい。楽曲がうろ覚えになっておる…。女性陣がたくましく頼もしい。女性は凄いな。クロエの選択とノエルの幕間の物語。ノエル先生と小学生とのやり取りがなんか好き。ヴァニシング・スターライト…がわからねえ(; ・`д・´)勉強不足だなあ。1からききなおすか。