グランクレスト戦記 7 ふたつの道

発売日 : 2016/05/20
王道と覇道――お互いに理想を抱くふたりの君主の戦が始まる!
故郷システィナを治め、新たな理想を追うテオとシルーカ。だが、彼らの行く手に大陸最強の剣士、黒衣の太守ミルザーが立ち塞がる。王道を行くテオと覇道を進むミルザー。相容れぬふたつの道が、ついに戦場で重なる!

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みんなのレビュー

  • スズ
    2018/07/26
    システィナを平定し大陸に帰還したテオ達は、常闇の森でミルザー率いるダルタニア軍と交戦状態に突入する。更に、英雄テオのシスティナ解放の偉業に勇気づけられたアルトゥークの民や、テオに大恩のある者達も蜂起し、ミルザーを討つべく一角獣城で最終決戦の火蓋が切られるが…。ヴィラ―ルを討ち大陸南部を蹂躙していたマリーネ・ウルリカ・ミルザーの三大勢力ですが、挫折や大切な人々の死を乗り越え、民に自由を掴み取るための勇気を与え続けたテオの王道が彼らを追い詰めていく展開の爽快感が素晴らしく、テオとミルザーの一騎打ちが胸熱でした
  • 如水
    2018/06/20
    題名からして秀逸👏決して相容れぬ二人の『君主』が激突!面白かったッス。今の時代から見ればミルザー(敵の君主)の行動、思想は『?』と思いますが、戦記として見れば強力な個性、圧倒的な力は戦乱を納める事が出来る一つの方法かと。ただ何処かで間違えたか分からない答えが大きな歪みとなって今巻で出て来てしまった…と言った所でしょうか?一方テオ(主人公)側は力を付け陣容も一新。凄かったのは前巻で従属したジュゼル。ロッシーニ家特技『扇動と情報操作』が炸裂!個々の個性が沢山詰まった第7巻でした。息抜きとして外伝も収録(笑)
  • まりも
    2016/05/21
    混沌の時代を描いた王道ファンタジー物語の7冊目。テオとミルザー、決して交わる事の無い二つの覇道を歩む両者が戦場でぶつかり合う話。これは待たされたかいがあったわ。民と共に歩む道を選び、数々の苦境を乗り越えてきたテオと大陸最強の剣士として数々の敵を打ち破ったミルザーの一騎打ちは、第一部のラストを飾るに相応しい最高の戦いでした。魔法師教会と聖印教会についての説明が入った事で、世界観が更に魅力溢れるものになったのも素晴らしい。読みごたえがありすぎて文句の付けどころがありません。次巻から始まる第二部も超楽しみです。
  • まるぼろ
    2019/03/07
    さて今巻から第二部、今巻に限って言えばシスティナから戻り合流を果たしたテオ達アルトゥーク条約とミルザー率いるダルタニア軍の全面対決、そしてその結末、それとある父娘の外伝の話です。感想はと言えば、たらればですけどもしミルザーが最初からテリウスの進言に耳を傾けていたり、若しくは最後までミルザーの思うがままに戦っていたのならば、どうなっていたのかなと思ったりもしました。また、混沌災害と魔術師協会、それと聖印教会の意外な繋がりと陰謀も見えてきた所で、この作品の真の敵がはっきりしてきたなとも思いました。→
  • よっち
    2016/05/21
    ロッシーニ家の圧政からシスティナを解放したテオとシルーカ。夢―幻想詩連合、大工房同盟、アルトゥーク条約の三国鼎立による戦力拮抗と大戦の終結―に向け動き出す第七弾。大陸に戻ったテオの前に立ちはだかる黒衣の太守・ミルザーの存在。条約の盟主にふさわしい存在かが問われる状況で、シルーカや仲間たちの助力も得つつ危機的状況を打開し、その上で覇道をゆくミルザーとも決着つけて盟主にふさわしいだけの力を示す展開は、さすがベテラン作家さんらしい安定感と面白さを感じました。今回で第一部完とのことですが、第二部にも期待大ですね。