天鏡のアルデラミン ねじ巻き精霊戦記 9

発売日 : 2016/04/09
パトレンシーナ、戦場にて暗躍する……そしてイクタは!?
パトレンシーナも暗躍しはじめ、かつてない大きな騒乱を予感させる最新巻!!

ようやく反乱分子の掃討を終え、国内を掌握したかに見えた女帝シャミーユ。しかしアルデラ教徒に不穏な動きがあることを知り、その真相を探るべく、信頼厚いマシューとサザルーフに、ある任務を命じるのだった。
一方、捕虜としてカトヴァーナ帝国北域辺境で開拓労働に従事させられているエルルファイ少将やグレーキらキオカ海軍兵士たちも、決起のときを静かに待っていた。
そして長い眠りから醒めたパトレンシーナは、ハロの顔を巧みに使いながら、いよいよ暗躍を始める……。
再びカトヴァーナ帝国に大きな騒乱が起きようとしていた。その中で、物言わぬイクタは果たして――!?
2016年7月からTVアニメ放送が決まった本格ファンタジー戦記。劇的な歴史のうねりから目が離せない!!
  • レーベル: 電撃文庫
  • 定価: 627円(本体570円+税)
  • ISBN: 9784048658799

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みんなのレビュー

  • まりも
    2016/04/09
    重厚な戦記ファンタジーの9冊目。長い眠りから覚めたハロことパトレンシーナの手により、カトヴァ―ナ帝国に新たな騒乱の火種が生まれる話。相変わらず重たいですね。イクタ、ヤトリ不在のまま戦局が進んでしまうので、希望の光が一切見えてこない状況のままっていうのがツラい。そして明かされたハロの持つ異常性も中々にエグくてヤバかったです。ラストでようやく我らが主人公が再び立ち上がった訳ですが、ヤトリの意志を受け継いだ彼にこの苦境を覆すだけの力はあるのか。重苦しい空気を吹き飛ばす、光のさす展開になって欲しいですね。
  • ひめありす@灯れ松明の火
    2016/10/08
    明けない夜が二つ。その重さと昏さを比べても仕方のない事だけれど。主神星さえ輝きを失った夜に包まれて救われない魂。彼女の最後の願いも誰にも届かないままで?それを破ったのは、肉親の情さえ薄いと嘯かれてしまった父親たち。二つの夜に相応しい、二つの太陽。再びさざめけ。夜は明ける。赤い赤い、彼女の髪と瞳の様な暁を伴って。旭日が、のぼる。君が、帰ってくる。ただ一つその手で護り得た物を、もう一度しっかり握り直して。それは誰にとっても救いになるだろう。世界が色を取り戻す。金も、翠も、青でさえも。おはよう、さあ目覚めの時だ
  • S.T.
    2016/04/12
    ネタバレあり
    もうキオカ編はお腹いっぱいです。前巻の感想でも書いたけど。でも、キオカ側でもパトレンシーナは別だったな。完全にスパイとして目覚めてしまったけど、やっぱり嫌いにはなりきれない…。ジャンが有能なのもキオカが強大なのも充分わかってるからこんなに尺を割くのは今回を最後にしてくれ。イクタの存在がないとイライラが溜まっていく。それでも読み物としての出来はいいから一気に読めてしまうのが尚更腹立たしい(苦笑)。ラストで待望の、待望のイクタ復活!再起するシーンは鳥肌でした。アニメ放送と重なりそうな大台の10巻。神巻を期待。
  • よっち
    2016/04/09
    反乱分子掃討を終えたもののアルデラ教徒に不穏な動きがあることを知った女帝シャミーユが、その真相を探るべく、信頼厚いマシューたちにある任務を命じる第九弾。ついに暗躍を始めたパトレンシーナとその壮絶な過去。間接的ながらも効果的な妨害工作や指示に苦しい状況に追い込まれてゆくマシューたち。苦戦を知って親征したシャミーユが陥った危機。信じていた仲間の狡猾な罠によって苦境に陥っていく状況が読んでいてとても辛かった今回でしたが、遅まきながらもこれから挽回が期待できそうな展開にワクワクしてきました。これは次巻に期待。
  • Yobata
    2016/11/02
    帝国内のアルデラ教徒が、キオカ側に大脱出を始める。陛下に命じられマシュー達が調査に向かうも、眠りから覚めたパトレンシーナがついに動き出す。激戦化した戦場にシャミーユも馳せ参じるが捕囚の身だったエルルファイも参戦し…。表紙でなんとなくわかってたけど、ハロがついに動き出したね。2年前の海戦で亡霊に同士と言われてたハロがパトレンシーナとなって一気に動き出す。全ての悪意を肩代わりするハロの中のパトレンシーナという人格…この別人ぶりは羽川みたいだねw悪落ちシャミーユに精神がすり減ってるマシュー,トルウェイと→