洋食屋じゃぽんの料理帖 ソップからはじまるフル・コウス
発売日 :
2016/03/10
文明開化の銀座に、食べた人を幸せにする洋食屋ができました。
料理屋「津ざき」の見習い・柚子は、形見の店を取り戻すべく、そして亡き兄のような料理人になるべく日々奮闘中。しかし流行の西洋料理を作るよう言いつけられて……。洋食嫌いの柚子が考えた美味しい料理とは!?
- レーベル: 富士見L文庫
- 定価: 682円(本体620円+税)
- ISBN: 9784040708546
富士見L文庫の新刊
みんなのレビュー
-
佐島楓2016/06/1245面白かったです。明治時代、実際に料理人はこうやって試行錯誤しながらメニューを開発していたのだろうなぁ。そう思ってしまうくらい、調理のシーンが活き活きとしている。不穏な空気と周の正体も気になるところ。続編が楽しみ。
-
メルル2016/04/1532明るく元気で頑張り屋の柚子。でもとっても苦労人。そんな柚子は見習い料理人。そして謎の男性、周。洋食は明治から今の時代にしっかりと根付いていてずっと繋がっている。そして今でも食の世界はどんどん広がっている。柚子のキャラがとにかく可愛らしい。そして料理ももちろん美味しそう。ポテトサラダに沢庵というのはきっと素敵な組合せだと思う。続編があれば読みたい。
-
よっち2016/06/0830御一新前から続く老舗料理屋「津ざき」。従兄に乗っ取られた亡き両親の店で見習い料理人として働いていた柚子が、両親の墓前で記憶喪失の男・周を助ける物語。明治の時代に元両親の店で見習い料理人として働く柚子の難しい境遇、名前以外記憶がないまま津ざきで働くことになった周の意外な特技、因縁の従兄や古株の親方との対立。辛い立場の柚子と色々言いながら彼女を支えるワケありの周でしたけど、真摯に料理に取り組む彼女を支える人たちもいて、頑張りながら報われていなかった彼女に転機があって良かったなと思えました。続編に期待ですね。
-
りょうじ2016/10/1229少し前の時代の女性料理人の話。情報の少ない西洋料理を試行錯誤して美味しく作る粘り強さを描いた物語で素敵でした。現代から過去に行ったみたいな匂いがする男性が居ますが読んでて思ったのは、現代から過去はあっても逆はなかなかないなーっと料理の技術も昔より進化しているんだと感じました。
-
さや2020/02/0921ネタバレあり★★★☆☆老舗料理屋『津ざき』で見習いとして日々を送る柚子前に不思議な男が現れてー…。舞台は明治。まだ日本人に馴染みのない西洋料理を手探りで作り上げていく話。料理関係の本を読むとお腹が空いてくる私だけど、この本では食欲が刺激されず。現代から来たっぽい謎の男が現代の知識を生かして料理を作るかと思いきや、柚子にささやかなヒントをそっと差し出すのみ(最後に腕を振るったけど)あまりにもささやかだから周の必要性はあったのかと首を傾げたくなる。周のことや黒幕の正体が明かされなままだけど続編は発売されないのだろうか…。
powered by
レビューをもっと見る