血翼王亡命譚 祈刀のアルナ 1

発売日 : 2016/03/10
第22回電撃小説大賞<銀賞>受賞作!
国を追われた王女と血染めの護衛剣士
二人の運命を描く、珠玉のファンタジー。
第22回電撃小説大賞<銀賞>受賞作!

[私は駄目な王女だからね。自分のために命を使いたいの]

――この日、赤燕の国(レポルガ)の国史には第百三十二代王位継承者アルナリス=カイ=ベルヘスと、その護舞官ユウファ=ガルーテンが失踪したと記された。
だが、それは嘘だと俺は知っている。
太陽を祀る五日間、彼女は王族の在り方に抗い、その想いを尽くしただけだった……。

突如国を追われた王女アルナ。
刀を振るうしか能のない護衛剣士ユウファ。
猫の血を身に宿した放浪娘イルナ。
人語を解する燕のスゥと、軍犬のベオル。

森と獣に彩られた赤燕の国を、奇妙な顔ぶれで旅することになった一行。
予期せぬ策謀と逃走の果て、国を揺るがす真実を前にして彼らが胸に宿した祈りとは――。

これは歴史の影に消えた、儚き恋の亡命譚。
  • レーベル: 電撃文庫
  • 定価: 649円(本体590円+税)
  • ISBN: 9784048657655

この作品をストアで探す

みんなにシェアしよう

シリーズ作品

電撃文庫の新刊

  • ギャルゲー世界にニューゲームしたら、ヒロイン全員攻略された記憶があって修羅場です・・・・・・ 2
    NEW
    ギャルゲー世界にニューゲームしたら、ヒロイン全員攻略された記憶があって修羅場です・・・・・・ 2
    無理ゲーすぎる林間学校編が開幕――!?
    ひつじ (著者) / かがちさく (イラスト)
    発売日: 2025/12/10
    電撃文庫
  • こちら、終末停滞委員会。 VOL.05
    NEW
    こちら、終末停滞委員会。 VOL.05
    「ニャオは味方です。お兄ちゃん」
    逢縁奇演 (著者) / 荻pote (イラスト)
    発売日: 2025/12/10
    電撃文庫
  • 死なない少女の屍体は、ここに。 2
    NEW
    死なない少女の屍体は、ここに。 2
    死しても、なお失われぬものは――。
    築地俊彦 (著者) / 切符 (イラスト)
    発売日: 2025/12/10
    電撃文庫
  • 主人公の幼馴染が、脇役の俺にグイグイくる 3
    NEW
    主人公の幼馴染が、脇役の俺にグイグイくる 3
    蟹江の危機に月山の人気再燃。二度目の人生のトラブルは想定外の領域に!?
    駱駝 (著者) / こむぴ (イラスト)
    発売日: 2025/12/10
    電撃文庫
  • 創約とある魔術の禁書目録 14
    NEW
    創約とある魔術の禁書目録 14
    迫るタイムリミット。上条当麻がかつての敵と共に追撃戦へ挑む!
    鎌池和馬 (著者) / はいむらきよたか (イラスト)
    発売日: 2025/12/10
    電撃文庫

みんなのレビュー

  • 合縁奇縁
    2023/09/10
    ネタバレあり
    第22回電撃小説大賞“銀賞”受賞作!王女アルナリス直属の護衛「護舞官」ユウファ。成人の儀に向かう途中で謎の襲撃に遭ったユウファとアルナリスは、内通者がいるかもしれない王宮には戻らず、味方を名乗るイルナに導かれて逃避行を開始する。ファンタジー世界で織りなすラノベの中でもトップクラスに入るくらい美しい文章で紡がれる重厚で良質の逃亡劇。世界観の重要なキーワードになる「言血」「王歌」などを始めのページに載せて欲しかったです。銀賞じゃなくて金賞でも良かったと思うくらいの良作。アルナとユウファの関係など登場人物たちの
  • まりも
    2016/03/10
    突如国を追われる事になった王女・アルナリスと護衛ユウファの儚い恋を描いた亡命譚。泣ける。感動の涙が溢れる王道ファンタジーです。独特な世界観に当初は面を食らったけど、読み進めて行くうちに、作品の魅力に引き込まれ、気がつけば読了していました。幻想的な美しい世界を舞台にした策謀渦巻く逃避行劇に、吟さんのイラストが加わる事で作品の魅力を最大限に引き出していましたね。ユウファとアルナ不器用な二人が指先を通して言葉を伝え合う姿は何よりも印象に残りました。切なくも美しい結末の先に待ち受けるものは何なのか。次巻も期待
  • よっち
    2016/03/11
    言葉を話す事を禁じられた王女・アルナと護舞官ユウファ。密かに想いを交わし合う二人が国を挙げての耀天祭に向かう途中で突如襲われ、放浪娘イルナや軍犬ベオルらと逃避行することになる物語。再会しても結ばれることはない二人が5年前に交わしていた約束。逃避行における不器用で繊細な交流や、育まれていった絆がかけがえのないものに思えたからこそ、いくつもの複雑な想いから引き起こされた事件の顛末はとても残念でした…。作品の世界観や概念はやや独特でしたが、新たに始まる彼らの旅の行方がどうなるのか気になるので、次巻にも期待です。
  • T.Y.
    2016/03/24
    王女アルナリスの護武官として赴任が決まったユウファ。だが赴任の儀に当たって襲撃を受け、逃走することに。「言血」が命を司り、王族は王歌で万物を操るが故に言葉を話すことを禁じられている、まさに言葉と事物が一つの世界で、話すことを禁じられた王女と、彼女と会話できる少年の悲しく美しい物語。衝撃度も高くなかなかの出来。師匠に関してはやや強引さを感じ、オチも読めたけどまあいいか。ただ人が親から生まれず、生命そのものが人為たりうる特異な世界観が活きたかどうかは微妙な気も。巻数表記が示唆する続刊はそれと関連して、か?
  • ナカショー
    2016/06/08
    泣ける。超ド直球な王道ファンタジー。読み終わった後、暫く何とも言えない余韻に浸れました。素晴らしかったです。次巻も大いに期待してます。