ロ-ウェル骨董店の事件簿

発売日 : 2016/01/23
「最後の晩ごはん」シリーズで大人気の著者が描く、泣ける骨董ミステリー!
第一次大戦直後のロンドン。若く優秀な検死官デリックは、かの大戦で負った左目と心の傷を封印して暮らしている。仲の良かった兄のデューイとは、彼が信念の下に従軍を拒否して以来、すっかり疎遠になってしまった。そんなローウェル兄弟を、幼なじみの童顔刑事エミールは、心配顔で見守っている。
そんな時、ロンドンで美しい女性の殺人事件が起こる。貴族令嬢でありながら、家を飛び出し、劇団所属の女優となったヴェロニカ。
彼女は小さな貝ボタンを握りしめて死んでいた。
エミールがデリックの元に、この「美し過ぎる死体」を持ち込んだことで、デリックは殺人事件の捜査に関わることに。
捜査の課程で、久しく会っていなかったデューイとも再会することになるが……。

あの頃のロンドンで繰り広げられる、スリリングで切なくて、限りなく優しい、泣ける骨董ミステリー。

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みんなのレビュー

  • 2023/07/04
    http://naym1.cocolog-nifty.com/tetsuya/2023/07/post-0b42b9.html 舞台をわざわざイギリスにしたことに、意味があるのでしょうか?
  • ケロリーヌ@ベルばら同盟
    2021/06/09
    第一次世界大戦後のロンドンを舞台に、美形の兄弟と、妖精のように愛らしい幼なじみのトリオが活躍するミステリ。時代背景をストーリーの中で自然に説明する展開の巧みさ、大戦により、兄弟共に心身に深い疵を負った、骨董店オーナーの兄、監察医の弟、華奢で美貌のスコットランド・ヤードの刑事というキャラクター造形の妙に、本来の謎解きが霞んでしまうほど。今作は、シリーズ化を見据えてのお披露目的な位置付けだろうか。次作を楽しみに読了。
  • はつばあば
    2020/01/28
    イギリスに行かれたから海外モノにされたのかしら?。検死官の日本物はもうお腹いっぱいになったから?それとも・・戦争の悲惨さを物語の中で憂いられたのかも。今の日本、核家族になったせいか兄弟でも揉め事が多い。息子が親を殺したり親が子を殺したり。それでも兄弟ならばこその思い出もある。デリックとデューイを繋いだのはエミールと声の出せないケイ。続きが後2巻。楽しみです
  • アン
    2016/10/06
    第一次世界大戦直後のロンドン。戦争に行って傷を負った弟デリック、戦争に行くことを拒否し、投獄され傷を負った兄デューイ。戦争によってギクシャクしている二人の仲を取り持とうとする幼馴染みのエミール、デューイの養い子のケイ、登場人物が魅力的で良かった。検視官として働くデリックと刑事のエミールが追う女優殺人事件、犯人の身勝手な動機に呆れた。凄惨な事件とすれ違い兄弟の不穏な様子にもエミールの存在が和ませてくれました。彼が中和剤となって兄弟の関係も徐々に良好になるのかな。テンポも良くサクッと読了。
  • がらくたどん
    2024/01/30
    多数のシリーズをお持ちの作者だが私はご自身の監察医経験を生かした作品に惹かれてしまう。英国留学時の思い出話がキッカケで祖母さんのロンドン旅行に付き添う事になった若い日を描いた紀行文を読んだので日本ではなく英国に舞台を移した本作を。一次大戦後のロンドン。タイトルは「骨董店」だが戦地帰りの監察医の弟と戦時は徴兵拒否で収監されていた骨董店店主の兄が女優殺しの謎を解く。ミステリーとしての難解さはないが、互いに負い目を感じて「せっかく生きているのに」向き合えない兄弟の葛藤が丁寧に描かれる温かみのある作品。3巻まで♪