行列のできる不思議な洋食店 土曜の夜はバケモノだらけ

発売日 : 2015/10/24
土曜の夜、バケモノたちが集う料理店がある。
土曜の夜にバケモノたちが集う料理店がある。

ある土曜の夜のこと。
空腹を満たそうと自宅を出た女子大生の山嶺結は、自宅近くの商店街にひっそりと建つ洋風家庭料理店『すずらん』の前に立っていた。
木製の扉には「会員専用時間帯です」と書かれたサインプレートがかかっている。
うしろからやってきた他の客と話すうち、なし崩し的に彼女は店に足を踏み入れる。
そこで結が目にしたのは、バケモノ――いわゆる怪物、幻獣、妖精などと言われる存在で満席の店内だった……。
あなたも『すずらん』で、愉快なバケモノたちと一緒に、美味しい料理に舌鼓を打ってみるのはどうだろう。

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みんなのレビュー

  • まる
    2016/10/11
    思った以上にごはんが食べたくなる作品でした。カレーが食べたい!トンカツが食べたい!ロールキャベツが食べたい!!人間としてですが、すずらんにぜひ行ってみたいです。死神も狼男も良いキャラしていて、今後どうなるのか気になります。個人的には死神さんの淡い恋心が実ることを祈りつつ、でも狼男さんかっこいいしなあと(笑)ただ、種独特の価値観のズレがちょっと悲しい。人間同士でだってあるんだからそりゃあるだろうなあ。今後、咲良ちゃんに真実を打ち明けて仲良くなれる日が来ると良いなあと願いつつ、続編を期待します。
  • 佐島楓
    2016/01/04
    意外性のある展開に、繊細な心理描写と興味深いところがいくつもあるファンタジー。このお話のその後を読んでみたい気もするが、展開的に難しいだろうか。
  • hirune
    2020/03/12
    【Kindle】吸血鬼も狼男もユニコーンも死神も土曜日以外なら人間も、その中では平和的に美味しく食事しなければならないルールのある不思議な洋食店「すずらん」まぁでも外の世界でもそこそこ仲良さげだよね😅吸血鬼だと自覚したけど、人間を餌と認識することに抵抗がある生きた吸血鬼の結はどう吸血鬼として生きていくのかなぁ?と思いつつ ハッピーエンドで良かった☆
  • としあきオルタ
    2017/03/12
    地獄の沙汰でサタデーナイトフィーバー百鬼夜行な洋食店。原因不明の味覚障害に悩まされ、ぼっち大学生として便所飯まっしぐらな女子大生の結。ふらりと訪れた洋食店すずらんには[会員専用時間帯です]のプレート。後からやってきた客と一緒に中に入ったその店は妖怪、怪物達で満席の店内だった…死神、狼男、ユニコーンなど定番の化物たちのそれぞれの種のそれぞれの事情によるご飯事情w人間だろうとそうでなかろうと自分を否定せず認めることが第一歩。次巻があるなら日本妖怪にもスポットを!( 〃▽〃)
  • メルル
    2015/12/01
    土曜日の夜にバケモノ貸切になる洋食店「すずらん」に集う客たちと訳あり女子大生、結の物語。料理の描写はさほど食欲がそそられるようなものではなかったですが、カレーや豚カツの歴史や料理にチョイ足しなんかが興味深かった。ポテサラハンバーグって美味しいのかしら…。バケモノさん達のキャラも素敵で「バケモノ」っていう嫌な感じは全くなし。むしろ愉快で楽しい。でも本当は「すずらん」以外では怖いのかもね。蔵敷の本当の姿は知りたくない。続巻出るといいな。