祇園祭にあわいは騒ぎ 妖怪センセの京怪図巻
発売日 :
2015/07/20
「怖がらないであげて。彼らはね、あわいものなんだよ」
妖怪絵を得意とする絵師、安心院多聞。その絵はまるで生きているようだと評されるが、それもそのはず。彼が使う筆には秘密があって――。いまも生まれる“妖怪(あわいのもの)”。その一瞬の邂逅を、絵筆で切り取る
- レーベル: 富士見L文庫
- 定価: 748円(本体680円+税)
- ISBN: 9784040706535
富士見L文庫の新刊
みんなのレビュー
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佐島楓2015/09/2333ネタバレありキャラクターがとても活き活きと動き回っていて、終始楽しく読めました。特に心情描写や情景が丁寧に描かれていたのもよかった。続編が出たら読ませていただきます(ふたりの仲も気になるし・・・)。
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よっしー2022/11/1422「あわい」って何だろうと思いながら手に取りました。妖怪であったり不思議なもの…の総称みたいな感じなのかな? センセと瑞希、不思議な物と対話できるけれど、10年前の謎の狐面との遭遇からお互いに一歩踏み込めない関係になっていました。ただ、トラブルの結果、今の姿をお互いに認められて一件落着なのでしょうか。やや分かりにくいと感じる所もありましたが、面食いの衣笠が良い味を出していて、面白く読めました。
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木冬2015/08/258純真無垢な少女と、少女を見守る親戚の青年。視える、聞こえるということは周囲に理解されにくく故に性格がひねくれがちなものなのだけど瑞希ちゃんは素直で可愛い。普通に友達もいて、かといって他の人には視えない者に対しても親切に接していていい子だなぁと。センセもそりゃ心配になるよなぁ、とも。メイン二人の関係性や物語そのものももちろん面白いのですが、なんといっても一番は衣笠さんですかね……。可愛いし憎めないのに、ちょいちょい大人というか悟っているというか。物語も原因や解決策がそれぞれきちんとまとまっていて面白かった。
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Masaaki Kaneda2017/09/267地元が舞台なので風景も浮かんできて楽しく読めました 短編なので読みやすかったです シリーズなのかと思って買ったら完結してました…
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サラ2017/08/107富士見L文庫お得意の京都の妖怪もの。全体的にこじんまりとした話で、キャラの掘り下げも上澄み程度。キーアイテムの魂ごめの筆を一回しか使ってないのが惜しい。でも写真や人物画の顔を食べる面食いや足を引っぱる帯の蛇など、オリジナルの妖怪が登場するのは珍しいかも。描いた妖怪を封印・使役できる絵師のセンセこと多聞とそのはとこの女子高生瑞希、面食いの衣笠さんの会話が軽快で面白い。瑞希のことを妹のように可愛がる多聞と、彼のことが大好きすぎる瑞希の近くて遠い関係性が微笑ましい。こんなおにいちゃんがいたらそりゃ好きになるわ。
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