キノの旅 the Beautiful World 2
発売日 :
2000/10/25
世界は正しくなんかない。
砂と岩の砂漠の真ん中で、キノは空を見上げていた。晴れている。 頭を下げて、石造りの口を開ける井戸を見た。涸れている。 「だから言ったとおりだよ。最初からこれじゃあ旅なんて無理だよ。キノ。旅人に一番必要なのは、決断力だよ。それは新人でも、熟練の旅人でも同じ。違う?」 「いいや、エルメス。それはきっと運だよ。旅人に一番必要なのは、最後まであがいた後に自分を助けてくれるもの。運さ」 人間キノと言葉を話す二輪車エルメスの旅の話。短編連作の形で綴られる、今までにない新感覚ノベル第2弾!!
- レーベル: 電撃文庫
- 定価: 671円(本体610円+税)
- ISBN: 9784048694155
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みんなのレビュー
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ソラ2018/09/0827旧版も持っているけれど新装版でもお買上。 10年ぶりくらいに読んでて懐かしい。意外に覚えてるものだね
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芽2021/06/2818ネタバレあり今巻も色々と考えさせられた。周囲の意見と自分の意見、どちらが正しいのか。周囲の風潮故に、悲しい結末を辿ることになる話が多々あった。後味が悪い話もあったけれど、読んだことでハッとさせられる部分の方が多かったように思う。色んな国を通して、キノに感情を語らせずとも読者に感じ取らせようとする作者の心意気が感じられた。
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凜音2023/03/2014ネタバレあり読了 やっぱり森の人を手にした話でもある「優しい国」はとにかく印象深い物語でした。旅をするキノと停滞し、国とともに死を選んだ人々。素敵な記憶として覚えていて欲しいと皆が思い歓迎をする行動心理は完全にエゴだけどその気持ちは、よく分かる。魔法使いの国は少し笑ってしまった。飛行機を動かしたら魔女扱いは笑ってしまう。そして、今巻の度でもやはり暗い話が多くある。キノの旅の道中は危ない目にあったり襲わわれたりすることも多く、世紀末の旅なのでは?と考えてしまう事もある。1冊でいくつもの国を旅することが出来るのは嬉しい。
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作楽2017/11/0611初代が居たのにショック。飛行機の話は良かった。優しい国も、いいような、悪いような。シズの話しはもっと読みたいかも
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yohiiiidayo2016/08/2210この巻で好きなのは「優しい国」です。 人が優しくなれるのはどんな時?
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