想い出の色、あなたに残します

発売日 : 2015/05/23
あなたの大切な人の想い出は、何色ですか?
空に還るたましいは、大切な想い出の色に染まるという。多彩なたましいの瓶が大切に保管された研究所には、今日もまた色々な事情を抱えた人々が訪れる。色とりどりの瓶に込められた最後のメッセージを求めて――。

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みんなのレビュー

  • まきこ.M
    2015/06/15
    透明な瓶の中に、たましいを入れて大切な人に持っていてもらう。魂は何色だろう。生きていく上で記憶が織りなすもの。今気付いていないかもしれない。想い出の匂い、感触、そして色、そんな目に見えない綺麗なものが描かれている。音楽の表現が素敵。『その音色はまさに天空を移動していく月の光のようだ。珠玉の旋律は一編の詩のように、水面のように揺れて、さざめき、たゆたい、留まることなく、なめらかに、その想いを滑らせていく』世界は単純にくくれるようなものじゃない。たましいの物語にそっと触れて心の傷を優しさに変えてー
  • 佐島楓@入院中
    2015/07/11
    表紙の印象通り、悲しいけれど、透明感があって、ライトノベルとしては異色の作品かもしれない。「死とそののち」という重いテーマを題材にしているからだ。ただ、物語の主人公はあくまで生者。閉じられていた心は、人とのかかわりによって開いていく。私だったら、この主人公の境遇に置かれたら、どうするだろう? そう自問せずにはいられなかった。
  • はな
    2015/09/19
    ネタバレあり
    表紙の色合いに惹かれて購入。魂にはその人の思い出の色があり、魂を取り出した時にその色に染まるという。魂を取り出す技術ができた世界でその人を見守りたいから、傍にいてほしいということで都市伝説のようになっている。設定が面白いと思いました。ただ感動だけのストーリーではなく、恋人との別離ののちに生きようと思った主人公の強さがよかった。高瀬先生の過去がとても気にはなるため、できれば続編でそこを語ってもらえるといいな。自分の魂の色はどんなだろうか想像するのも面白い。
  • 菅原孝標女@ナイスありがとうございます
    2025/04/01
    亡くなった人間の“たましい”の色はその人間の想い出に基づいた色をしている。ライト文芸らしい優しい物語だった。続きはないのかな。
  • まりも
    2015/05/26
    魂をガラス瓶に保存する事で故人の最後のメッセージを残すことができる研究所を舞台にした物語。不思議な雰囲気のある1冊ですね。物語の結末も含めて、儚くて触れたら壊れてしまいそうな美しさのある話だったと思います。残された人の為に個人の魂を手元に残す事の是非を作中で結論づけず、様々なあり方を示す事で終わらせたからこそ、何とも表現しにくい不思議な余韻を残す物語に仕上がったんだと思います。モヤモヤ感は残りましたが、たまにはこういう作品もアリですね。次回作も期待してます。