七十年の約束 届く宛てのない手紙
発売日 :
2015/03/25
その手紙に込められていたものは信愛の約束―― 七十年前の想いが今、蘇る
病床の祖父・仲尾碧から渡してほしいと託された一通の手紙。それは、67年前に書かれた祖母ではない蓮沼閑子という女性宛のもの。孫の晴人は、閑子の孫の咲子と出会い、在りし日の祖父の想いを探ることに……。
- レーベル: メディアワークス文庫
- 定価: 649円(本体590円+税)
- ISBN: 9784048650748
メディアワークス文庫の新刊
みんなのレビュー
-
はな2015/07/1730戦争中から戦後のお話が中心。文章が優しいため読みやすかった。祖父の願いをかなえるために孫が奮闘する話。昭和と平成での視点が交差しますが、そこまで何回ではなかったかな?閑子さんの恋人をいつまでも思う気持ちはわかるのだけれど、共感はしなかった。できれば、孫2人にもう少しスポットが当たってほしかった。
-
まりも2015/03/3023新聞記者の仲尾晴人ば病床の祖父から1通の手紙を託された事から始まる物語。何とも言えない読後感。感動させようとするのは良いんだけどそこに至るまでの過程やキャラクターの描写が雑なせいで感情移入出来ませんでした。また、全体を通してスイーツ臭が強すぎるというか、読んでいてしんどくなる瞬間が多かったように思います。別にそれが悪いとは言いませんが、そのせいで色々と損してるような気がするんですよね。自分には合いませんでした。次回作は多分買わないかなぁ。
-
coco夏ko10角2017/03/2421病床の祖父が67年前にある女性に宛てて書いた手紙を渡しにいくことになった孫で新聞記者の晴人。碧と閑子の間の愛情はそういうことだったのかと。物語はよかったけど、構成とか演出の仕方がちょっとあれかなぁ。
-
すみの2015/08/2821ネタバレあり戦時下を生き抜いた仲尾晴人の祖父・碧と水森咲子の祖母・蓮沼閑子の約束。その約束を果たすためには、閑子は戦死した恋人に心を残さず、碧は自分だけが生き残ったという負い目を持たず、お互いに芽生えた淡い想いを思い出として生きていくことなのか。閑子の苦悩、碧の想いが交互に書かれてふたりの経験した戦争がいかに当時の若者の将来を狂わせたのかと。そして最大の関心はやはり碧の黒子。ということは…ちょっと理解しにくい人間関係。その辺をはっきりとさせてくれたらなあと。
-
た〜2015/07/1719晴人が祖父の手紙を届けるために奮闘する話で、その中で咲子との絆を築いていく話かと思いきや、然に非ずでした。視点切り替えが多く、慌ただしさは否めないけれど、全体に美しい物語でした。ただ、色々書ききれていない点も多いような気がしてやや物足りなさも感じます。
powered by
レビューをもっと見る