ビブリア古書堂の事件手帖 6 栞子さんと巡るさだめ

発売日 : 2014/12/25
累計600万部突破、驚異のミリオンセラー! ビブリオミステリ第6巻!
太宰治の『晩年』を奪うため、美しき女店主に危害を加えた青年。ビブリア古書堂の二人の前に、彼が再び現れる。今度は依頼者として。
 違う『晩年』を捜しているという奇妙な依頼。署名ではないのに、太宰自筆と分かる珍しい書きこみがあるらしい。
 本を追ううちに、二人は驚くべき事実に辿り着く。四十七年前にあった太宰の稀覯本を巡る盗難事件。それには二人の祖父母が関わっていた。
 過去を再現するかのような奇妙な巡り合わせ。深い謎の先に待つのは偶然か必然か?

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みんなのレビュー

  • へくとぱすかる
    2014/12/31
    今年最後の読書。大晦日の本は、例の第6巻でした。うーむ。ひねってあるなぁ。これは……。ネタバレはできませんが、とにかく現代のミステリというものは、トリックだけではないということ。論理ですね。それを如実に作品にしてみせた、という巻でした。これまでのシリーズ中でも出色の作品ではないでしょうか。それにしても太宰という作家も罪な人ですね。作中で披瀝されているいろいろなエピソードを読むと、いっそう未熟、青春、挫折などという、マイナス面が文学的魅力に反転していく感が深まっていきます。これに刺激されて太宰を読もうかな。
  • Yunemo
    2015/01/12
    不思議な感覚が胸に残ったまま読了です。古書の謎めいた過去、なんとなく感覚的に理解できます。一冊が、生み出した著者から何人かの手に渡り、また本の中身にも、著者にも、一度手にした人々にも、それぞれの物語が。読了後にまず浮かび上がった表現。本作品、太宰治を通して、関係者の複雑な人間模様を浮き彫りにしてきます。まさかこんな関係、繋がりがあったなんて、新作のたびに全体的な謎が深まり、そろそろ収斂されてくるのかな、との思いに。それにしても6巻に至る奥の深さに改めて驚き、醍醐味を感じます。なんと表現していいのか!
  • zero1
    2019/05/15
    6巻は太宰治の作品をめぐるエピソード。栞子にケガをさせた田中が再登場し、「晩年」を探すよう依頼。「ロマネスクの会」と稀覯本の紛失事件。47年前に何が起きたのか?栞子の祖父、聖司と大輔の祖母も事件に関係している?再読だが、初めて読んだ際、核の部分は予想できなかった。5巻はプロローグとエピローグが見事だったが、今回はカットバックが効果的に使われていている。内容も複雑でミステリーとして凝っている。いよいよ終盤へ!智恵子と栞子は最終の第7巻でどう活躍するのか?
  • ハイランド
    2015/01/07
    稀覯本のためなら人を騙すことも傷つけることも厭わない魑魅魍魎達に翻弄される五浦大輔。大輔とつきあい始めながら、彼等との狭間で揺れる栞子。物語は暗い色彩を増していく。太宰にも古書にも愛着がなく、読めればいいやという身としては、本に命すら賭けるというのは理解しがたいが、マニアとはそんなものなのだろう。ライトノベルか否かという話題にもなったこのシリーズ。これがライトノベルなら世の小説の大半はライトノベルだよねと思う。きちんとした古書にまつわるミステリー。でも現代は小説家自体に興味が湧く文学って少ないよね。
  • mitei
    2014/12/31
    ついにビブリアの最新刊が出た。内容は古書と人の関係を考えさせるものだったが、そこまでして古書を取ろうとする執着心が凄いなと思った。栞子さんと大輔の関係も初々しくて良かった。