フォルセス公国戦記 黄金の剣姫と鋼の策士

発売日 : 2014/11/25
滅亡寸前の公国の命運は、ひとりの少年の口先に託された――!!
強大な教皇軍の侵攻により、屈辱の白旗をあげたフォルセス公国。絶望する公女エリザの姿に、行政官の少年リノは呟く。……ここからが俺の仕事だ、と。弁舌と機略で敗戦をひっくり返す、本格戦記ファンタジーが開幕!

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みんなのレビュー

  • いーたん
    2015/06/12
    中世欧州(主にイタリア半島)を舞台にした架空戦記。巻頭イラスト及び巻末に登場人物のパラメーターと特殊能力の記載があって、正直『ん?なんだこりゃ?ゲームブック的なの?』と思いました。しかも、その設定(数値的な意味で)本編で役に立ってないし。。。登場人物といえば、そう大して魅力的な人物はいなかったなー。物語としても、いささか面白味も欠くし。なんていうか、読んでいて小説の世界観に引き込まれないというのかな。途中、文字列の流し読み状態だったし。とりあえず、続きが積読されてるので、流れで2巻をそのまま読みます。
  • よっち
    2014/11/22
    ルネサンス期イタリアの世界観を舞台に、教皇軍に急襲され降伏したフォルサス公国の復活を目指す物語。魔法などのファンタジー要素はない戦記ものの体裁を取っていますが、戦争に敗れても交渉に奔走して乗り切り、外交や兵制改革、富国強兵に注力して反攻を期すような部分がメインですね。難局を乗り切ったところでまた難敵の出現。戦局を左右する武略を持ちながらやや情に流れがちな姫・エルザが気になったり、数値化された能力や特殊能力の用途がやや謎だったりもしますが、他作品と違うテイストを活かした今後の展開を期待したくなる一冊でした。
  • まりも
    2014/11/22
    何気に初至道流星作品。経済、政治系の作品メインの作者が書く戦記はどんなものか気になったので購入したけど思ってたのとは違いました。ルネサンス期のイタリア史実を基盤にした魔法無しの世界観なのは良いんですが全体的に地味ですね。キャラクターの能力表に書かれた特殊能力はいつ出るのかと思ったら出ないままヒロインの力技で勝利しているので肝心のシーンでも盛り上がり切れなかった。途中までは外交に力を入れてるのに個人の武勇で終わらせるのは勿体ない。次巻買うかはわからん。
  • なつきネコ@吠えてます
    2016/09/24
    架空戦記を書いても至道さん。とりあえず借金して成長させる。キャラが薄めで変な嫌悪感はないが、姫が無双のくせに普通や、メイドで騎士とかぐらい。傭兵制度が理解できた。常備兵がフランスで一万、関ヶ原の小早川秀秋が一万五千のほうが多くて、ほとんど傭兵で成り立っていたんだ。話は国家経営物としては良く。軍事よりも官僚的だから、戦術を期待したらダメだな。しかし、チェザーレが敗戦国に大砲製造を許すわけないし、爆裂砲弾よりも弾道計算を編み出すほうが早い。大砲描写はいまいち。まぁ、チェザーレの恐ろしさは描写できてて良かった。
  • 晦夢
    2014/12/08
    う〜ん正直この作者の良さを生かせてないし、戦記モノとしても微妙。もっと政治とか知略を活かす感じでいくのかと思いきや、そうでもなかった。そういう交渉も地味で大した成果もなくなんとも言えない。最後にはエリザの武力頼み。この人の作品の幾つかで感じられる惹きつけるものが感じられなかった。それとこのゲームっぽいステータスは何なんだろう? ドロテアとリノのやり取りとか、ロザリアの大砲開発とかは好きだった。