わたしを追いかけて
発売日 :
2014/05/24
人生の最期をどう迎えるか。 死は多くの人を狂わせていく。
尊厳死。 それは、自らの意思によって延命措置を受けずに、人間としての尊厳を保ちながら最期を迎えること。 実際に現代日本でも法制化の動きがあるが、孕む問題の大きさゆえに、法案の是非をめぐり、さまざまな議論が戦わされている。 そんな「尊厳死」を題材にした本作では、近しい者の死に直面する人々──OL、少年、医師、カウンセラーたち──の思い悩みながら生きる姿が、ときに切なく、ときに凄惨に描かれていく。
- レーベル: メディアワークス文庫
- 定価: 649円(本体590円+税)
- ISBN: 9784048666213
メディアワークス文庫の新刊
みんなのレビュー
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☆(´(ェ)`)☆2017/06/2811難しい言葉や内容ではあったが読みごたえはあります。【尊厳死】がテーマ。医師、ソーシャルワーカー、患者、家族、それぞれの意見や考えがある。私個人、実父の【延命治療】の選択を迫られました。しかも、考える暇もく…結果から言うと「延命治療はしない」【生きているのと、生かされてる】のでは意味が全く違う。父は手術、治療をし、もうなすべき事は無いとの事でターミナルケアに移行しました。転院前日に容態が変わり亡くなりました。たった3ヶ月で色々あり、1年経った今でもこれで良かったのかはわかりません
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yamakujira2015/12/277読み始めると「あれ?」と思うのは、まず「架空のソーシャルワーカーが書いた小説」を読まされるから。そんな短編が続いた後に、そのSWのインタビュー記事があり、最後に遺稿、という凝った構成で、内容もMW文庫らしからぬ「尊厳死」をテーマにしたものだ。間違って手に取ったとしても、こんな本を若い人が読んだ感想を聞いてみたいね。生死の最終的な選択権は本人に委ねられるべきだと思うから、個人的には「安楽死」さえ容認したいけれど、死にたくないのに死なされてしまう不安は理解できるから、難しい問題を孕んでるよね。 (★★★☆☆)
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よっしー2015/02/187尊厳死や安楽死についてのテーマは良かったし、ワーカー、医者、家族等の視点からの物語はどことなく考えさせられるものがありました。が、どうも読みにくくて…。宮田さんの話は良かったんだけど、文体が色々あったからかな。 にしても…医療SWにポイントを当てた本は初めて読みました。最近はどこの病院にも配置してあるのかな。
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ギンレイ2014/12/206【万華鏡】 終末や最期と向き合う日常系。 これは凄く良かったです。 根底は『言葉』に感じられる。 何もかもが上辺だけの家族。 そこで直面する【尊厳死】。 そして日本の医療は責任問題にならないよう生きさせねばならない。 それから行政と医師会の利害。 全体的にやんわりとですがありのままを書いてあるのですっと入ってくるかも。 母親のあけすけな浅ましさとか思わず苦笑してしまいますw 評価は ★★★★★★★★★★ 10個星です!!
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TK2014/06/096尊厳死、安楽死。正解はあるのだろうか?考えなくてはならない問題ではあるが、どんな結論を出そうと、本人とその周りの人達全てにとっての正解はないのではないか?また、正解でなくてはならないのか?今を生きている自分に結論は出せそうにない。たとえ無責任と言われようとも。
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