さよなら流星ガ-ル

発売日 : 2014/05/24
8年後にやってくるプシュケ流星群を、僕たちは再び観ることができるだろうか――。
北海道のある町で、同じ日同じ病院に生まれた僕と茉莉(まつり)。家もお隣さん同士という、絵に描いたような幼馴染の僕たち。唯一の違いは“健康な体”で生まれてきたかどうかだった。 いくら星に願っても、神様は茉莉の病弱な身体を治してくれる気がないらしい。けれど彼女はその小さな体じゃ足りないほどの好奇心に溢れていた――。 入院生活での熱心な読書が災いし、ちょっとどうかと思う理系女子に成長した茉莉は、いつも僕を振り回してばかり。ただ、僕には言えない大きな秘密を抱えているようで――。 これは、きらきらの恋をし、やがては消える少女と僕の、刹那に輝く星のような物語。

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みんなのレビュー

  • 七色一味
    2015/07/02
    読破。タイトルが気になって借りた本。最初は現代ものかと思ったら、別の歴史を歩んできた近未来的な北海道が舞台。タイトルからも微妙にハッピーな終わり方にはならなそうな感じだし、中身も読み始めるすぐに、何が起こるのか想像がつく内容でしたが…。いい感じですね。こういう、決まったゴールに向かって淡々と物語が綺麗に流れていく感じは、清流が流れていくのを岸で眺めているようで、すがすがしいです。ちょっと気になる作家さんですね。
  • いーたん
    2015/01/21
    王道的な話。だからこそ、読んでいてどこかで読んだような、見たような印象をうけた。 難病を患う茉莉と幼馴染の悠の、初恋と成長の過程が悠の回想で描かれたこの作品。最初から、どこかで茉莉は死ぬのは予感していましたが、どこくで来るのか、どのようなカタチで来るのか。終始、胸が切なくなりました。また2人の脇を固めた、明人との出会いと交友や別れ、北村の悠を想う気持ちなど、メインの2人以外でも切なさを感じました。 そして本作では星や宇宙は重要な位置を占め、今後、星空を見ると茉莉と悠を思い出すことになりそうです。
  • マコポン
    2014/08/02
    ネタバレあり
    一二三スイさん初読みです。難病にかかりながらも科学の発展を願う少女。最後にわたしも同じ気持ちです。と言われたのに数ヶ月で亡くなってしまうなんて、もう少し生きてほしかった。切なくなる話だった。
  • エンリケ
    2015/09/13
    北海道が先の大戦で分断された仮想社会。その設定は必要かな?と思ったが、主人公の少年と幼馴染みの少女の間にある境遇の違いを象徴させたかったのかも知れない。幼馴染みの少女は難病で入退院を繰り返すが活発な天体オタク。主人公はそんな彼女に付き合って小冒険に引きずり込まれる。彼女と同じ病気の少年との微妙な三角関係が微笑ましいが、後半は三人の関係が切ない末路を辿る。よく死んだ人はお星様になると言われるが、広い虚空に漂う存在はおそらく圧倒的に孤独だ。悲しいエンディングは淡々と描かれており、却って胸を締め付けられた。
  • coco夏ko10角
    2014/08/28
    病気の女の子との初恋・青春成長物語…。ベタなんだけどもうそれがいい。幼い頃の約束とかラストへのもっていきかたとか、すごく切なかった。 スプートニクが出てくる小説は久しぶり。2号のライカのことを思い出すたびに色々考えてしまう。