私の本気をあなたは馬鹿というかもね
発売日 :
2014/04/25
大人たちから見れば馬鹿のような、少女たちの「純粋な想い」を描く。
大阪にある退役婦人養生院で働く、アカネ、アリー、エリザの三人の少女。大人の都合に翻弄される彼女たちは、子供としてできることを一途に頑張り、自らの道を切り開いていこうとするのだった……。
- レーベル: メディアワークス文庫
- 定価: 737円(本体670円+税)
- ISBN: 9784048665629
メディアワークス文庫の新刊
みんなのレビュー
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メロリン@5月は再読強化キャンペーン!2014/04/2819ネタバレあり70点。流石ベテラン作家!と言いたいところですが至るところで矛盾点が見受けられ、そこが非常に残念でした。例を1つ挙げると第一話92ページでアカネとワシオは指切りをしているのに、第二話で再び指切りをしますが何故かワシオは弟と指切りをしていらいの10年ぶりの指切りと描写されており?となりました。作品を通して伝えたいことは分かりましたが、ナカムラ絡み(米紙幣の時代に1億以上の借金?)の話がスッキリしませんでした。これだったら、アカネ・ワシオ・アリーに焦点を更にあてて、魂ノ舟祭に向けた話のほうが良かったと思います
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☆kubo2014/08/1017しまった、前作があったのね。これだけでも読めるけど、よりオリジナルの世界観を楽しめたかも?アカネ、ワシオ、アリー等老人ホーム的な施設で働く少女達のそれぞれの話があって、ラストは三人で力を合わせてカヌーレース的な祭りに参加する流れ。最初は違和感があった三人で笑い合う挿絵が最後にはしっくりきました。老婦人逸子さんがかっこいいので「大正二十九年の乙女たち」も興味あります。
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ささやか@ケチャップマン2016/12/0513やっぱり牧野修好きだわーってなった一冊。素晴らしかった。この人はグロテスクホラーも書けるがこういう真っ直ぐな青春系も書ける。まず、戦後も米国支配が継続するパラレルワールドな日本、という設定だけでおいしい。その上に、三人の少女を中心とした友情を書いていて、それがとてもよく書けている。一応世界観を共通とした本作以前の話があるが、主人公らも異なる別個の物語なので読んでなくても何ら問題ない。最後の影が落ちた感じは、作者らしさなだけかもしれないが、次作を意識してなのかもしれない。もっとも次作が現状出ていない。
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Nanami2014/05/2810面白かったです。けっこう分厚めですが、セリフも多く、文章も読みやすく、楽しめました。パラレルワールドな戦後の青春小説。きらきら輝く少女たちが眩しいくらいです。たしかに馬鹿なほどにまっすぐな人間ってときどき苛々することもありますが、憧れます。楽しい時間は永遠には続かない。最後がすっごく気になります。続きがでるのかな。前作が未読なので、読んでみたい。
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記憶喪失した男2018/10/187舟遊びと喧嘩。題名がよい。
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