キノの旅 the Beautiful World 5
発売日 :
2002/01/01
一応言っとく―――さよなら。
そう――。 この世界は美しく、そして輝いている。 ボクの心を落ち着かせ、なごませてくれる。辛いことを忘れさせてくれる。それが、ボクの心がおかしくて、狂っていて、壊れていることの証明だとしても……。 それでもボクは、そう思えることを幸せに思う。思える今を大切に思う。 さあ――。 ボクはこれからもこれを見続けよう。ボク以外の世界中の人が、これを美しくないと吐き捨てても。そう思うことが、これ以上ないほどの間違いだとしても。 ボクが、これを美しいと思うかぎり。 人間キノと言葉を話す二輪車エルメスの旅の話。短編連作の形で綴られる、大人気新感覚ノベル第5弾!!
- レーベル: 電撃文庫
- 定価: 649円(本体590円+税)
- ISBN: 9784048666275
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みんなのレビュー
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ソラ2018/09/2221人を殺すことができる国が印象的
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土瀝青2018/11/0813自分の行動や考え方、好き嫌いは自分で決めるという当たり前、それができる強さについて考えさせられてしまった・・・。
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yohiiiidayo2016/09/1013「人を殺すことができる国」法律と慣習は別、なんですよね。それにしても少しずつ後書きが壊れてきた感じ。さすが作者様。
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ゆうき2015/06/2313ネタバレあり再読。「人を殺すことができる国」殺せるからこそ、殺さない。この国に住みたいような、住みたくないような、難しいところです。「店の話」店主の人柄と売り物のギャップがひどくて、おもしろい。「予言の国」図らずも予言は当たることになってしまう。どちらにせよ、滅びることを待っているだけの住民たちなので、知っていようがいまいが結果は同じなのでしょうが。「病気の国」この巻の中で一番好きです。キノの優しさが見られる、良いお話。
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海亀2016/11/0910読了~【病気の国】と【英雄達の国】はなんだか切なくなった。きっと、それで良かったんだ
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