ひとつ火の粉の雪の中

発売日 : 1992/08/01
第3回ファンタジア長編小説大賞準入選作品。幻想味あふれるジャパネスク・ファンタジー
鬼が喰らい、修羅が斬り、人が生きる。それが定め。哀しく妖しい、この世の定め…。最強の修羅・鳳は、焦土と化した村でひとりの少女と出会う。少女は夜闇。鬼の血をひき、鬼の力“鬼界”を秘めたる娘。鳳は夜闇を連れ、旅に出る。永劫にも似た、果てのない旅路。だが、夜闇の力を狙う妖しのものどもの跳梁により、封じられていた“時”が動きはじめた…。第3回ファンタジア長編小説大賞準入選作品。幻想味あふれるジャパネスク・ファンタジー。
  • レーベル: ファンタジア文庫
  • 定価: 638円(本体580円+税)
  • ISBN: 9784829124536
  • 判型: A6/文庫

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みんなのレビュー

  • うしこ@灯れ松明の火(文庫フリークさんに賛同)
    2013/01/23
    鬼斬りの鳳は稲妻によって焼き払われた焦土の中心で5、6歳の少女が一人で泣いているのを見つけた。その少女の名は夜闇。終りの見えない二人の旅が今始まった・・。第3回ファンタジア長編小説大賞準入選作品。著者のデビュー作です。荒削りなところがありましたが、物語の雰囲気は好きです。全てを理解できたとは思いませんが、分からないなりにも最後まで読みとおすことができたのは、著者の力量と言えるかもしれませんね。他の著書も読んでみたいです。★★★
  • のれん
    2021/08/08
    人を食らう鬼、それを斬る鬼斬り、そして暗躍する神。全ての存在の境界が揺らぐことで、誰もが苦しむ苦痛多き世界。 戦記、伝奇ものらしさを携えながら、設定をぼやけさせ散文詩のような語りが印象的。 夢魔のように闘いに疲れ、十六夜のように理不尽に命を奪われ、天者地者のように支配への恐怖に取り憑かれても、世界は続いている。 今作で夜闇の無邪気さは清涼剤だけれど、それすら削れられていくのをぶち込んでくるのは凄まじい。 定めばかりの世界でも命があれば生きていける。海も空もその象徴だ。命は寂しくどこまでも在る。
  • 燈真
    2015/03/09
    文章が独特で、荒廃した世界観がよく表現されている。鳳がどんどん人間くさくなっていくに比例して、夜闇はどんどん本来の姿を取り戻していく。必死で、ボロボロになって、生き様を証を示そうとしている様は心を動かした。決着がつく時間の長さに驚き。良かった。
  • 2015/03/10
    第三回富士見ファンタジア長編小説大賞準入選作、十数年ぶりの再読。鬼の子の少女「夜闇」をめぐる悲しい物語。初読の際の衝撃を思い返しながら読みました。コメディ的な展開はなし、説明は極度に控えて、詩情たっぷりに紡がれていく圧倒的なイマジネーションにただただ脱帽。和風ファンタジーの大傑作であります。90年代ライトノベルの懐の広さを思いつつ、がらりと作風を変えた『魔術士オーフェン』シリーズがこの次からスタートしたという事実に業界の深淵を垣間見た気分に。それにしても投稿の時点で十七歳とは、秋田先生天才ですか。星5つ。
  • 2019/11/03
    再読。年食って細部のストーリーは失念してしまいがちなのですが、結末は覚えていてもやっぱり泣ける。基本的に鳳と夜闇の二人で進んでいくお話なのですが、脇役で一番印象深い(タイトルの数え歌を歌った)十六夜の出番がわずか十五ぺージ程度だったことに気づいてびっくり。それはともかく、いったい未成年でどうやってこんなシロモノが書けてしまえるの。ライトノベル史上に語り継がれてほしい大傑作であります。