スタ-ティング・オ-ヴァ-

発売日 : 2013/09/25
ウェブで話題の新人作家、ついにデビュー。
二周目の人生は、十歳のクリスマスから始まった。全てをやり直す機会を与えられた僕だったけど、いくら考えても、やり直したいことなんて、何一つなかった。僕の望みは、
「一周目の人生を、そっくりそのまま再現すること」だったんだ。
 しかし、どんなに正確を期したつもりでも、物事は徐々にずれていく。幸せ過ぎた一周目の付けを払わされるかのように、僕は急速に落ちぶれていく。――そして十八歳の春、僕は「代役」と出会うんだ。変わり果てた二周目の僕の代わりに、一周目の僕を忠実に再現している「代役」と。

この作品をストアで探す

みんなにシェアしよう

メディアワークス文庫の新刊

  • 犬を拾った、はずだった。2 わけありな二人の新婚事情
    犬を拾った、はずだった。2 わけありな二人の新婚事情
    犬に見えるのは私だけ? 新感覚溺愛ロマンス×ファンタジー、二人の“その後”を描いた第2巻!
    縞白 (著者)
    発売日: 2025/11/25
    メディアワークス文庫
    試し読みする
  • 囮姫の契約婚 影斬り少尉と視る目の令嬢
    囮姫の契約婚 影斬り少尉と視る目の令嬢
    大切なのは囮として?それとも……契約婚から始まるシンデレラ浪漫!
    絵鳩 みのり (著者)
    発売日: 2025/11/25
    メディアワークス文庫
    試し読みする
  • 境界のメロディ ドラマCD付き特装版 2(特装版)
    境界のメロディ ドラマCD付き特装版 2(特装版)
    かにたま×サムライアーがロンドンで大暴れ!? 夢のコラボドラマを収録!
    宮田俊哉 (著)
    発売日: 2025/11/25
    メディアワークス文庫
  • 境界のメロディ 2
    境界のメロディ 2
    ロンドンで運命の出逢い――。 4人の化学反応が、世界を動かす。
    宮田 俊哉 (著者)
    発売日: 2025/11/25
    メディアワークス文庫
    試し読みする
  • 公爵家の長女でした 2
    公爵家の長女でした 2
    家出した先で出会ったのは正体を隠す皇太子で――シンデレラロマンス第2巻
    鈴音 さや (著者)
    発売日: 2025/11/25
    メディアワークス文庫
    試し読みする

みんなのレビュー

  • ☆彗星☆
    2022/03/16
    ネタバレあり
    かなりお久しぶりの三秋さん。今回はデビュー作です。ということでまず読んで改めて思ったのは、才能の塊。本当に一作一作いい意味で展開を裏切ってくれて、そして面白さを裏切らない貴重な作家さんだなぁと改めて感じました。間違いなくこの人にしか書けない作品を書いています。この方は現代の文学と言ってもいい感性の捉え方ができる作家さんですね。今でも売れている作家さんなんでしょうけど、正直、もっともっと売れていい小説家の1人ブログにてhttps://sui-sei.net/スターティングオーヴァ-あらすじ-ネタバレ-感想/
  • ❁かな❁
    2016/12/27
    ネタバレあり
    初めて三秋さんの作品読みました!こちらの作品はデビュー作とのこと。2周目の人生を10歳からやり直すことになった主人公。ありそうな設定でありながら意外な展開で先が気になり一気読み!淡々と主人公の語りで進んでいき惹き込まれます*タイムリープものなので非現実的ですが2周目の人生が思うように進まないところがリアル。少しの違いで人は変わってしまうし、変われるんだなと改めて思いました。幸せについて考えさせられます*後半泣いてしまいました。とても良かったです!『三日間の幸福』も良さそうなのでそちらも読むの楽しみです!
  • K
    2018/06/28
    順風満帆な1週目の人生を突然10年前からやり直すことになった主人公の物語。この著者の作品はどうしようもなく歪んでる印章が強いが、だからこそ現実味を帯びて感じられる。綺麗事を並べるだけのハッピーエンドとは一味違って...周りから見ればどん底の不幸だけど、"そこ"にいるからこそ気付ける幸せっていうものが確かに在ると思います。2週目の彼が1週目の記憶に囚われながらもそれを手にすることが出来たのは正に「不幸中の幸い」でした。..話は変わりますが、作中で披露された歩く速度に関する彼の持論には頷かされました(笑)
  • なこ
    2016/11/16
    三秋さん初読み。これは初めて体験する世界観!暗さの中に進んで行くような感覚があり、このまま落ちる一方かと不安を感じていたら、ほんのり温かさを感じる光が少しずつ見えてきた。「反撃開始」…この言葉が私の気持ちを前向きに引き上げてくれた。 それと三秋さんの言葉の使い方や言い回しが良い意味で独特で良かった♪面白かった〜、他の作品も是非読みたい!(^^)
  • た〜
    2014/11/02
    三日間の幸福の著者のデビュー作ということで。面白くはあるのだけれど、終盤までの一人芝居のような文体がなじみにくくてなかなか読が進まない。でもラストが近づいて他の人とのつながりが出てきてからは一気。全体の雰囲気は良くも悪くも三日間の幸福と似ている。