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のれん2022/06/2313ネタバレありキャラや世界観をさらに深く掘った短編集。 特にシルヴィアの過去編である「死の都にて」は壮絶。彼女は中隊で唯一テオドールと心通わせなかった人物だったが、その理由が知れる。彼女がもし心開いたら。それは自分が裏切って得た執念を憎悪すら失うことだからだ。彼女の憎悪にとって迷惑千万なのは百も承知だが、それでも尚彼女の境遇に涙を禁じ得ない。 後半の一般兵代表のクルト視点での「鋼鉄の墓標」もすさまじい。航空支援のため命を懸ける戦術機のために使い潰される戦車隊。彼らもただの生きたいだけの人間なのだ。(1/2)
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無重力蜜柑2022/05/069ネタバレありファンブックに収録された短編を集めた外伝。最後の一編を除いてエグい鬱短編が続く。「死の都にて」:シルヴィア過去編。BETAの包囲陣に閉じ込められた崩壊間際のポーランドの都市が舞台。物資不足と大量の難民、寒波によるレニングラードもかくやの地獄。衛士の中でも理想を押し通そうとした者は背後から撃たれる、くらいならまだ良く……。全ての歯車が噛み合わさって破滅へ突き進んでいくマブラヴらしい一編。「焦土の花、幸せの理由」:アネットと本編では一巻冒頭で退場したイングヒルトの過去編。幸福が絶望フラグでしかない。
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シャルシェ2015/06/247短編集。柴犬ファンなら必読ですね。シルヴィアの過去話が重い。今の性格になってるのも納得です。死んでいった者と残された者、どちらの話も重く悲しいですが、そんな想いを抱えているからこそ、彼ら彼女らは一際強い光を放っているように見えるのでしょう。本編もまた違った思いで読めそうですね。
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ラル2015/04/297過去話メインの短編集。絶望に感動に絶望に絶望にほんの少しの日常。まず本を開いてあなたは思うでしょう。この可愛い銀髪っ娘誰!?シルヴィアちゃんですよ、可愛いですようふふふふ(黒笑)。今のような態度になる経緯がここに。お次は幸せな一コマ。アネットが壊れる前のイングヒルト達との幸せな日々。再読なのにおかしいな。サウナにも入ってないのに目から汗が。そしてみんな大好きクルトさんもご登場。ここは絶望というよりは切なくなりますね。この経験を経て2巻に繋がると思うとね・・・。最後だけはバカ騒ぎ。アネットがヒロインしてます
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遊辺2019/08/305外伝、シルヴィアの過去話・絶望のポーランド防衛線、イングリットの在りし日とアネット、クルトの前日譚、そしてアネットラブコメ回。クルトの短編が泥臭くて非常に好み。普通、短編というのは気軽に読めるものという前提がなんとなくありますが、柴犬についてはむしろ短編のほうが重いなんてことがある。シルヴィア回のことです。
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