エスケヱプ・スピヰド

発売日 : 2012/02/10
最強の兵器《鬼虫》たちが繰り広げるノンストップ・アクション!
昭和一○一年夏。極東の島国《八洲(やしま)》は、二十年前の戦争で壊滅状態にあった。廃墟の町《尽天(じんてん)》では、人々が暴走した戦闘機械の脅威にさらされながら生きていた。
 少女・叶葉(かなは)は戦闘兵器から逃れる最中、棺で眠る奇妙な少年と巨大な《蜂》に出会い、自分を助けるよう頼む。それは、少女と少年が“主従関係の契約”を結んだ瞬間だった──。
 少年の名は、金翅(きんし)の九曜(くよう)。《蜂》と少年は、《鬼虫(きちゅう)》と呼ばれる、超高性能戦略兵器であった。叶葉は、兵器であるがゆえに人の感情が存在しない九曜を一人の人間として扱い、交流していく。 徐々に心を持ち始める九曜だったが、九曜と同じ鬼虫である《蜻蛉》四天(してん)の竜胆(りんどう)が飛来し ── !?
  • レーベル: 電撃文庫
  • 定価: 627円(本体570円+税)
  • ISBN: 9784048863438

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みんなのレビュー

  • ☆彗星☆
    2021/11/21
    ネタバレあり
    第18回電撃小説大賞《大賞》受賞作。昭和100年の始まりには、おぉと思いつつ文章も比較的レベルが高い。ですが少し王道過ぎるのがネックに感じた作品でしたね。機械の主人公に感情がある理由には納得が出来たので、も少し世界観的に物語の緊迫感が欲しいところ。どうせ最後は勝って俺たちの戦いは続くになるんでしょと思ってこっちも読むので、遠慮なくベタな展開を裏切って欲しい。あとかなり硬派な世界観の割には結構平和な時間が長く続くのでブログにてhttps://sui-sei.net/エスケヱプスピヰド-電撃文庫-九岡望/
  • 海猫
    2017/07/24
    全編バトルシーンみたいなのを期待してたら案外そうでもなく。むしろ丁寧に手堅く展開が積み重なっていく内容。適切に回想場面が挿入され、上手く厚みが出てくる。これ一冊だとちょっと物足りないが続けて読んでいくと風呂敷が広がりそうな気がした。
  • Yobata
    2015/01/01
    長き戦争が終結し廃墟となった昭和101年、目的を失い人々に襲いかかる兵器と戦う尽天の人々の中にいた叶葉は伝説の戦闘兵器《鬼虫》蜂の九曜を見つけ、主人になってしまう…。このラノ15年の7位作品。舞台は終末の世界で生き抜いていくストーリーで、半人半兵器の無愛想な九曜とかつての恩師に言い残された言葉に従って生き残ろうとする叶葉が時には相反しながらも心を通わしていく模様はベタながらも上手くて良かった。突然の視点転換が最初戸惑ったけど、それが繰り返されることがすれ違いや近寄りをよりよく出せてたんじゃないかなw?→
  • 流言
    2015/02/19
    崩壊した世界を舞台に懸命に生き抜く人を描く、ポストアポカリプス・ファンタジー。元々『守る』ことを目的に作られた鬼虫が、『戦う』こと『死ぬ』ことに異様なまでの執着を燃やすことに当初は違和感があったが、人間など遠く及ばない力を有した以上、むしろ『人間だからこそ』生じる気持なのだろう。一つ、気になったのはこの世界観で『ビーフシチュー』や『豚汁』を日常的に食している描写があったこと。畜産物を安定生産する余裕があるのなら大分荒廃した世界の緊張感や切実さが損なわれてしまうだけに、意図のあった表現なのか気になるところ。
  • ギンレイ
    2014/02/07
    【何故、戦うのか】 戦後の廃墟、狂った機械兵達が地上を跋扈している世界。 何とか街の外と接触をしたいと願う少女は、少年の形をした特別な兵器と出会う―― 構成やキャラの配置、立ち回りなど全体的にソツなくこなす感じの書き口で、メカバトルと高速演算、これ系が好きな人なら安心して読めそうな荒廃世界のSF作品です!    評価は ★★★★★★★★★☆ 9個星です!!