探偵・日暮旅人の忘れ物
発売日 :
2011/07/25
憧れるほどに、遠ざかる。―― 『愛』も。君も。 探偵・日暮旅人の、『愛』を探す物語第3弾。
音、匂い、味、感触、温度、重さ、痛み。目に見えないモノを視る力を持った探偵・日暮旅人は、名字の違う娘・百代灯衣と暮らしながら、探し物専門の探偵事務所を営んでいる。 そんな旅人を 『アニキ』 と慕う青年ユキジは、旅人の“過去”を探していた。なぜ旅人は視覚以外の感覚を失ってしまったのか。ユキジが感じる胸騒ぎの理由とは――? 旅人とユキジの出会いを描く 『雪の道』、喫茶店のマスターに起こるささやかな奇跡を描いた 『森の調べ』、旅人の秘められた過去に迫る 『夢のぬくもり』ほか全5編を収録した、『愛』 を探す探偵の物語第3弾。
- レーベル: メディアワークス文庫
- 定価: 627円(本体570円+税)
- ISBN: 9784048707275
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みんなのレビュー
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吉田あや2017/05/0382ドラマにもあったミュージシャンの彼が先を見失い、道を誤り…の話は、その後に続く別の主軸の話があり、続きとなるその一連の話がすごく良かった。友情は永遠に続き、いつだって会え、道を分かつことはないと思っていた子供の頃。想いは続いていたとしても、辿り着く道すらいつの日か消えてしまうこともある。現実感のあるほのかな幸せと切なさがとてもよかった。そして一気に核心へと近づく旅人の過去。「探し物探偵事務所」開業までの物語、旅人、ユキジ、テイ、亀吉が出会った日の話が読めてうれしかった。
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よむよむ2017/02/2677ネタバレありシリーズ第3弾。今作では旅人とユキジの出会い、亀と灯衣を引き取ることになった経緯がわかる。ほっこりと優しい話を挟みながらも、ふとした所から不穏な空気が漏れ出す。白石警部に近づく旅人の瞳が怪しげに光ったところで、またも続く(゜ロ゜;)あとがきによると次巻がラストとのこと。旅人は復讐を果たすのか?更なる黒幕との対決もあるのか?益々目が離せません。(>_< )
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papako2019/01/2875続いて。だんだんと旅人の過去とドラッグが関係することがはっきりしてきて、旅人の過去の記憶の顔もできてきた。テロリストの爆弾屋と旅人やテイのやりとりがちょっと愉快。笑っちゃダメだけど。ユキジと旅人の出会いもあり、そこにもドラッグの影が。旅人は白石と対面する。どうなる?
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Ikutan2016/08/2272音楽をベースにした心温まる物語から始まった第三弾。爆弾魔の物語を挟んで、後半はユキジという人物に光があてられます。そして、彼らの出会い。旅人の中には復讐という影もチラホラ。所々に挟まれる緊張感のある物語が少しずつ彼らの真実に近づいていってるのかな?このバランスが絶妙ですね。それぞれの人物像も立体的に浮かび上がってきました。どんどん風呂敷が拡がっていくみたいですが、次巻でラストとの予告。どんな結末になるのか、楽しみです(^^)
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itoko♪2016/12/1769シリーズ第3弾。雪路の過去や家族背景、灯衣との出会い、そして旅人の真の目的…。何も知らない陽子も、旅人の表情から何かを感じとり始めたけれど、旅人の支えにはまだなれないのかな。続けて次巻を読みます。
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