騙王

発売日 : 2011/07/25
騙し続ける少年を描く、痛快な時代ロマン小説
何もせずに朽ち果てるくらいなら、口先だけで手に入れてみせよう。金も力も愛も、そして王座さえも……。

 ローデン国の第二王子であるフィッツラルド。第一王子を後継者にと考える国王からは疎まれ、その第一王子からは頻繁に刺客を送られ、茨の日々を過ごしている。しかし彼は決意する。相手が誰であろうと、騙りつくそう――すべては生き抜くために。
 頭脳と口先で自らの運命を変えた、ある少年の物語――。

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みんなのレビュー

  • カザリ
    2015/07/20
    周囲のラノベ作家志望さんたちが割りと絶賛していたのだが、もはや私の感覚がラノベにまったく向いてないことを自覚した一冊。
  • うしこ@灯れ松明の火(文庫フリークさんに賛同)
    2012/01/30
    ローデン国の第二王子であるフィッツラルドは、第二王子であるが故に非常に立場が弱く、今日明日とも知れぬ命。彼は生き残る為に騙ることで自らの運命を変えた・・。第17回電撃小説大賞4次選考作。後半になるにつれて面白かったです。ただフィッツラルドのキャラクターを好きになれるかどうかで、この本の好みが分かれるかもしれません。私は高利貸しのセドリックとの腹の探り合いの会話が好き。デビュー作にしてはなかなか良かったです。続編が出たら読んでみたい。★★★★
  • そら
    2018/03/25
    兄が受け継ぐはずの国王の座を手に入れるために、あれもやり、これもやり、口八丁手八丁。。この主人公、、このあいだ読んだ中野信子先生の「サイコパス」に出てきた、”実はサイコパス”の典型だな((+_+))。小気味良いと捉えるかは人それぞれだけど、個人的には微妙だな~。続編を読めば、”実は良い人”にイメージが変わるのかな?続編、気になるけどどうしよう。。。
  • 那由多
    2024/05/07
    実力と知略で兄よりも王に相応しいのに、玉座を得られない立場のフイッツラルド。馬番になりたかった小さな王子が成長し、戦場で、王城で、騙り尽くして生き抜く。夢を語らず現実を生きるフイッツラルドが小気味いい。一抹の物悲しさが余韻を残す結末もおめでたいだけのハッピーエンドじゃなく、彼の前途がまだ厳しく孤独であると示してるようだった。
  • ごぅ。
    2013/06/23
    人生はひと箱のマッチに似ている。重大に扱うのはばかばかしい。重大に扱わなければ危険である。 そんな一節を少し感じた。。。人の生き様へのバカバカしさを知りつつも、ただ生きることの危険さ難しさ。。少しひねた性格も強引さも弱さあってのことなのだろう。振り返ることのない自分さえも騙りつつ彼が見据えるその先が気になる。 謀王も買ったので読んでいこうと思う。。