真夏の日の夢

発売日 : 2011/02/25
このバカバカしくも楽しい日々がずっと続くと思っていた……。
演劇サークルの活動費を捻出するため、心理学部の教授が行う奇妙な実験に参加した大学サークルのメンバーたち。外界との接触を遮断されて、一ヶ月間、ひとつ屋根の下で過ごすことになった彼らは、「お風呂が狭い」、「部屋の壁が薄い」、「外の空気を吸いたい」と文句を言いながらも、文化祭前夜のような日々を、それなりに楽しみながら過ごしていた。しかし実験開始から6日目、サークルのアイドル的存在の雪姫が、忽然と姿を消した。これをきっかけに、メンバーたちの微妙な人間関係が表面化し始め、やがてこの実験の裏に隠された事実が……。

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みんなのレビュー

  • aquamarine
    2016/03/11
    ミステリ風味だそうですが、私はちゃんとミステリだと思います。西澤さんや石持さんを彷彿とさせる部分があります。ただラノベのノリでかなり好みが分かれると思います。心理学の実験に参加した大学劇団サークルのメンバー。ボロ家を閉めきって外界との接触を完全に遮断された都会の中のクローズドサークル。前半冗長な部分と龍之介先輩の語尾が鬱陶しく感じ、なんとなく読み飛ばしていたら後半猛烈な後悔に襲われました。あれもこれも、みんな伏線だったのか!驚きの余韻も冷めきれないうちの謎解き、さらに…。ああ「なんということでしょう…!」
  • おかだ
    2018/05/06
    サクッと楽しめた。心理学教授の変な実験で、オンボロ屋敷に1ヶ月閉じ篭って共同生活することになった演劇サークルの7人。うだうだ楽しげに過ごしているうちに、1人また1人とメンバーが消え…。間取り図欲しいわ~ってなった。終盤急に畳み掛ける謎解き展開と、いろんな所に仕掛けられていたトリックに驚く。中盤までののんびり進行はなんだったのか?ってくらい終盤にゴリゴリ詰め込んでくる。レイにはすっかり騙された…ビジュアルギャップ半端ない…もう久々に腹かかえて爆笑したので、その点についてはホント読んで良かった。
  • あも
    2017/06/16
    第6弾。がんばったなー、と言いたくなる1冊。軽いノリの文体ではあるが、破綻してたり言葉遣いがおかしかったりはしないので好感度は高い。心理学の実験で、外界との連絡を遮断したボロボロの廃屋に1ヶ月籠もることになった貧乏演劇サークルの男女7人。孤島や山荘ではなく、街中のボロ屋でクローズドサークルを作るという設定がまず良い。前半のグダグダした青春物っぽいやり取りから、メンバーが消えてミステリっぽくなり、一気にラストへ。真相や伏線も及第点だが、何より終盤のアレやコレの連発が小ネタなのに破壊力高くてとても楽しかった。
  • Walhalla
    2020/09/03
    前半はコメディ風の青春小説のような雰囲気でしたが、後半は急にミステリー色が強くなりました。そのコントラストが面白いですね。そして何より、あの番組と、あのアニメと、あのアニメ(と見せかけてあのアニメ)みたいな、著者の遊び心から生まれたようなトリックも詰まっていて驚きの連続でした。読者の先入観を操るのが上手ですね。
  • ぺぱごじら
    2012/06/12
    大学の演劇サークル。公演資金稼ぎのアルバイトは『火星行き宇宙船の旅1ヶ月』?心理学教授のフィールドワークに乗り、ボロ廃屋に集まった部員達に起きたひと夏の事件。コンパクトにまとまってて無駄がないなという読後感。序章から3章までの流れが随分澱んでいて、やや冗長でしたが狭い所に閉じ籠る、という感じがしました。中盤から頻発する謎、後半のあれやこれやは、身の丈に合ってたり合わなかったり色々フクザツ。一冊通して最大のヒントは、んー『木を見て森を見ず』という言葉がぴったりくるかな、と。『頭からしっかり』読むべし(笑)。