空をサカナが泳ぐ頃

発売日 : 2011/02/25
〈受賞情報〉電撃小説大賞メディアワークス文庫賞(第17回)
出版社で超多忙な毎日を送る中津藍。そんな彼が、ある日、煙草を吸いながらふと空を見上げると、一匹の魚が泳いでいた。慌てて目をこすってみるが、魚は消えることなく優雅にヒレを揺らして通り過ぎていく。しかもサメやらクラゲやらも、次々と現れては悠々と空を泳ぎはじめ……。 いったいこの鬱陶しい現象はなに? 藍は同じように魚が見える人たちと共に、彼らを消す方法を探し始める。しかし、魚は増える一方で、しかも魚が視界を埋め尽くすとき――。 さまざまな想いを交差させ、ちょっと変わった仲間たちが繰り広げる、未来を賭けた大騒動。 第17回電撃小説大賞〈メディアワークス文庫賞〉受賞作。

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みんなのレビュー

  • まさきち
    2025/04/18
    ある不思議な煙草を吸うと突如視界の中で多くの魚が泳いでいる光景が広がりだす。そんな突飛な設定に加えて登場する人物達もクセ強で、展開もなんともコミカル。でも伝わってくるのはとても爽やかで、優しくて、そして元気を与えてくれるもので、「神様の御用人」へと繋がるような浅葉さんらしい素敵な一冊でした。
  • た〜
    2014/10/05
    神様の御用人を読んでいたら、同じ著者の作品があったことに気がついて再読。突然空をサカナが泳ぎだす。そんな突拍子のない事態に遭遇してその解決策を模索する中気付かされることは、自分も含め身につまされる人が大勢居そう、だな
  • BlueBerry
    2014/01/25
    軽いな~!(笑」。流石ライトノベルと言った感じです。
  • dr2006
    2015/12/04
    海中ではない地上で視界に魚が泳ぐという青春ファンタジー。奇想天外だけど情景はイメージし易いからすんなり楽しめた(笑)。ただし、生きた「魚」が半透明で3Dで泳ぐ姿が見えるだけでなく、壁や人も自分自身をも突き抜けるというのはちょっと気持ち悪い。しかもその幻覚は本人以外は見えない。幻覚が病いでないとしたら、見えることは何を暗示しているのか・・。アングラ感あるが、同じ(魚が見える)状況を共有することになった仲間たちとの絆が青春色に描かれていて好感がもてた。
  • 七色一味
    2011/10/30
    読破。しばらく秋雨前線のように停滞してた本ですが、ようやくの読破となりました。理由は…。浅葉なつさんの次作『山が私を呼んでいる』のイメージが良かった分、ちょっとこちらのインパクトの方向性が違う感じが…。機会があればもう一度しっかりと読み返してみようかと思います。