丘ルトロジック 沈丁花桜のカンタ-タ

発売日 : 2010/11/01
第15回スニーカー大賞《優秀賞》。選考委員を最後まで悩ませた問題作!!
神楽咲高校に入学した俺は、「丘研」の入部案内を見て直感した、これぞ〈風景〉を愛する俺のための部活だと! 代表と意気投合し早速入部。だが、丘研の正体は代表の野望に奉仕する「オカルト研究会」であった!!

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みんなのレビュー

  • まりも
    2015/09/08
    様々な事情を持った奇人たちが世の中で起きるオカルト絡みの事件を探し出す物語。なかなか良かったです。説教くさい文章、物語の展開の甘さなど粗さも目立ちますが、それを乗り越えさえすればかなりハマる事が出来るんじゃないでしょうか。トンデモ設定の数々と登場人物たちの展開する主張が何よりも魅力的であり、同時に欠点になってる感じがします。「オカルト」ではあるけど、「ロジック」と言えるほどのものでもないのが残念。しかしこういうアクの強さは中々出せるものじゃないと思うので、今後の展開に期待しましょう。次巻も読みます。
  • KEI
    2010/11/03
    購入。第15回スニーカー大賞の優秀賞受賞作品。あれあれ、大賞より面白い気がするぞww 比較的普通な感じで始まった序章だが、第一部が始まってから病的に狂いだす。濃い。内容もキャラも濃すぎる。正直、好き嫌いが出ると思うからオススメ出来ない。1巻で部員のほとんどについて語ってしまったので、次はどうなるんだろうか?そこはかとなく期待。
  • 磁石
    2017/05/27
    キャラ造形と心理描写と展開回し、全てが特級レベルの作家さん。これほどの超硬度のキャラクタを描けるのなら、異世界ファンタジや戦国乱世やSFなんて別世界の中でも並立するか飲み込むぐらいのことができるはず、もう学園や日常では収めきれない熱量がある。もし描いてくれたのなら、是非とも読んでみたい。
  • ツバサ
    2016/11/07
    狂ったキャラ達の暴れる様は読んでて楽しいな。前半は作者にしては大人しいなと思っていたが、各キャラが裏の顔を見せ始めたら一変しだして、そこからグイグイ話に引き込まれました。突き詰めたらオカルトを探す連中自身がオカルトということですかね。
  • 空箱零士
    2016/04/13
    ★★★★ びっくりするほどに普通のエンターテイメントだった。初読時の衝撃から六年。読み返して、思っていた以上にこの作品を語る言葉が出てこなかったのに困惑したけれど、つまりはそういうことだったのだ。風景男の語る風景、沈丁花の語る支配、江西蛇の語るエロス。どれもこれも凄まじくて、ただそれだけでその人物を確立してしまうほどだけれども、実は本当にそれだけなのだ。凄まじい人物たちによる大暴れ。語り、笑い、破壊する。世界征服を宣ってみる。これが部活だ。これが高校生活だ。この物語は、純度の高い青春の精神で描かれている。