アフリカン・ヴードゥー・ジュージュツ
発売日 :
2025/09/29
『近畿地方のある場所について』背筋氏絶賛!
心に憎しみや恨みや妬みを抱いた者は呪いを使う。
人が病気や怪我をしたり、不幸に見舞われたりするのは、この呪いが原因だ。この世界は人を傷つけようとする力に満ちている。
少年ルヌエはジュージュツを教えるために村を訪れたホンゴ・センシの弟子となり技を学ぶ。
家族を殺され、家を焼かれ、次々と呪いが降りかかるルヌエはホンゴの教えと共に旅立つのだった――。
『近畿地方のある場所について』背筋氏、絶賛!!
「異国の地で伝えられたジュージュツが紡ぐ、絆と呪いーーその狂おしいほどに真っ直ぐで、切実な物語に胸が打たれました」
人が病気や怪我をしたり、不幸に見舞われたりするのは、この呪いが原因だ。この世界は人を傷つけようとする力に満ちている。
少年ルヌエはジュージュツを教えるために村を訪れたホンゴ・センシの弟子となり技を学ぶ。
家族を殺され、家を焼かれ、次々と呪いが降りかかるルヌエはホンゴの教えと共に旅立つのだった――。
『近畿地方のある場所について』背筋氏、絶賛!!
「異国の地で伝えられたジュージュツが紡ぐ、絆と呪いーーその狂おしいほどに真っ直ぐで、切実な物語に胸が打たれました」
- レーベル: その他単行本
- 定価: 1540円(本体1400円+税)
- ISBN: 9784047385177
その他単行本の新刊
みんなのレビュー
-
どら2025/10/1417ネタバレあり創元のSFアンソロジー収録作は読んだことがあるが、著者単独の作品としては初読。ラノベ・同人誌をを中心に活動しているようだが、中々そっち系の新作には手を出せずにいた。今回タイトルとジャケットに惹かれて読んでみた。まず文章がとてもすっきりこなれているのに驚いた。キャラクターもストーリーも良い意味で外連味が無く、非常に端正に書かれていて、読んでいるときに、良い作品を読んでいると思いながら読めた。これからこの路線を書き続けるとは思わないが、アフリカを舞台の柔術モノというと色物に見えるが、見事な位、正当な格闘小説。
-
わたー2025/10/1616★★★★★面白かった。これは正しく石川博品しか書けない作品だったと思う。白人たちの入植を皮切りに生活が目まぐるしく変化していく時代のアフリカを舞台に、ある少年が自分の大切なものを守るための力として、村の権力者に護身術を教えるために招かれた柔術家に弟子入りすることから始まる闘争と呪いの物語。読めば確かに面白いのにニッチすぎてそもそも手に取られにくい作品というところに目をつぶれば、文句無しに面白い。大切なものを守るために力をつけたのに、逆にその力のせいで別の、もっと大きな悪意とか災い…
-
のれん2025/10/0716ネタバレありなぜ本書の表紙を見た後も、謎のエセジャパンジュードーバトルものだと思っていたのだろうか。そんな自分を叱りたくなるほど、異国を舞台にした純粋な武道小説だった。 ルヌエは淡々と揺るぎない意志で復讐を果たしたが、その決意もまた呪と表裏一体だった。人を殺すのは妬みや怒りだが、それを生む執着が愛を生み仲間を作る。絆とは誰かを縛る鎖であり、誰かを結ぶ紐になる。(1/2)
-
ほたる2025/10/0215読了した今、内から込み上げてくる熱さにやられている。ジュージュツを通して描かれる教える者と教わる者の絆、そしてそれがどこまでも受け継がれていくこと。それをちょっとアレンジした味付けで描いていくのは流石だと恐れ入る。凄みがある作品。
-
METHIE2025/10/178あるアフリカの村に柔術家がやってきて……と物語の始まりはある種のユーモア小説的な始まり方をするが、柔術の素晴らしさと同時にことなる部族の差別や内紛などが起こり主人公が交代しつつも戦っていき、平和として相撲と戦ったりして、ある種の爽やかさで終わる。 ある種伝えられていくという点では呪術も柔術も一緒である。
powered by
レビューをもっと見る