ダンジョン報道の最前線

発売日 : 2025/10/24
汚職貴族を書き堕とせ!
ダンジョン都市・ミルベルの特殊な仕事――随行記者。彼らは冒険者に同行し攻略情報を記事にする。弱小新聞社に勤める少女・ネルコは随行記者に憧れていたが……与えられる仕事は熱愛や不倫といったゴシップネタばかり。だがある日、ネルコはかつて惨劇を引き起こした“災厄の聖女”アイリスが処刑されるというネタを掴む。死刑直前のインタビューは爆売れ間違いなしと牢獄に突撃取材をするが、衝撃の事実が判明。なんとアイリスは濡れ衣だったのだ! 明らかな冤罪――記者として見過ごすわけにはいかない。ネルコはアイリスを脱獄させ、冤罪の証拠が眠るダンジョンを駆ける。記者魂を賭け、隠された真実をすっぱ抜け!
  • レーベル: MF文庫J
  • 定価: 814円(本体740円+税)
  • ISBN: 9784046852847

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みんなのレビュー

  • アウル
    2025/10/25
    ネタバレあり
    ダンジョン都市・ミルベルで冒険者に同行し攻略情報を記事にする随行記者に憧れて弱小新聞社に入ったネルコだったが与えられる仕事は熱愛や不倫といったゴシップネタばかりで うんざりしていた。そんなある日、災厄の聖女が処刑されるというネタを掴んだ彼女は牢獄へと突撃取材をかますのだがそこで知った真実とは...な話。なんか淡々と話が進んで行った感じた。オチ自体はハッピーエンドで終わったし受け継いだ想いを引き継いで進んで行くという終わりは良かった。
  • のれん
    2025/11/04
    ネタバレあり
    ジャーナリズムの正義を描く作品って最近見ないな。正義の報道というイメージが人気無くなっていることはないと思うが…… しかし、本作主人公の上司含め仲間たちが、悪徳政治家に屈し誤報を大衆に伝え世論を動かしていたというのは悪質である。 もちろん悪徳政治家がみんな悪いんだが、聖女一人の犠牲を容認しながら逆襲を狙っていたと言うなら、もう少し主人公の助けとかできたんちゃうん? と思ってしまう。難癖かもしれんが、勧善懲悪路線が固定さている故のキャラ同士の緊張感不足が見える。作風といえばそれまでだが。
  • 真白優樹
    2025/10/27
    冒険者に随行し記録する随行記者が報道の花形な街で、新人記者の少女が聖女の冤罪を暴いていく物語。―――熱意が導くは、封じられた思いと真実。 聖女の処刑をスクープと取材に行ったら疑いを抱き、逃避行の中で真実を探っていく物語であり、報道というなかなか見ない視点ながらも、少女の熱意がまっすぐな面白さを出している物語である。冤罪の先、始まっていくのは夢の続きと叶った夢。未来へ向かっていく彼女たちの道の先、どんな冒険が待っているのか。その先にどうか、面白い未来が待っていますように。 うん、面白かった。
  • 日坂愛衣
    2025/10/27
    ネタバレあり
    本質的にはとても王道の「Girl helps Girl」な物語です。とある出来事から想定外のトラブルに巻き込まれたヒロインが、聖女に救われた恩義に報いるため、その冤罪を晴らそうと決意します。その後、真相を探る調査も、黒幕との対峙も、自身の筆で逆転を成し遂げるも、力を合わせて聖女を救い出すも、すべてが比較的順調に進む、まさに王道の剧情。全体的に「善人は善い報いを、悪人は罰を受ける」という世の善意に満ちた物語で、作者の余裕は感じられるものの、逆にそのせいか、どこか作者の熱意が伝わって来ないのが残念でした。
  • リク@ぼっち党員
    2025/10/26
    ネタバレあり
    ゴシップ記事専門の三流新聞社が掴む特大スクープ。災厄の聖女の本性と悪行の事実!ゴシップ記事の追跡のはずが、あれよあれよと最悪な事件の容疑者の脱獄劇にまで発展。 災厄の聖女の人となりを知ることで冤罪だと気づき、真相を明かすためにダンジョンへ。猪突猛進のネルコの強引さが、口を閉ざすアイリスと上手くかみ合って真相に近づいていくところが良かった。これまで抑圧されていた分まで、やりたいことをやり尽くしてほしい。