平安後宮の鬼食い姫 黒弾正と内裏の鬼
発売日 :
2025/10/24
内裏で起こる奇怪な事件、この〈舌〉で解き明かします!? 平安謎解き物語
平安時代、貧乏貴族の娘である明乃(あけの)は、ある日突然、父から「鬼になってくれ」と頼まれる。
鬼とは、宮中で高貴な人々の食事を前もって毒見するお役目である〈鬼食い〉のこと。
父の懇願と、美味しいものが食べられるという誘惑につられ承諾した明乃は、女官として内裏に出仕することに。
そして明乃には、幼い頃にお日さまの実――橘の実をくれた光の君こと晴久(はるひさ)親王に再会し、お礼を伝えたいという密かな願いがあった。
だがいざやってきた宮中では不穏な事件が続発しており、文武に秀で、怜悧だが厳格な黒ずくめの青年・黒弾正こと源蘇芳(みなもとのすおう)が内裏の「鬼」の正体を追っていた。
明乃は、貧しいがゆえに逆に研ぎ澄まされた味覚と食の知識を活かし、彼と共に事件の真相を解き明かしていくことに……!?
第10回 角川文庫キャラクター小説大賞 〈優秀賞〉&〈読者賞〉W受賞作!
鬼とは、宮中で高貴な人々の食事を前もって毒見するお役目である〈鬼食い〉のこと。
父の懇願と、美味しいものが食べられるという誘惑につられ承諾した明乃は、女官として内裏に出仕することに。
そして明乃には、幼い頃にお日さまの実――橘の実をくれた光の君こと晴久(はるひさ)親王に再会し、お礼を伝えたいという密かな願いがあった。
だがいざやってきた宮中では不穏な事件が続発しており、文武に秀で、怜悧だが厳格な黒ずくめの青年・黒弾正こと源蘇芳(みなもとのすおう)が内裏の「鬼」の正体を追っていた。
明乃は、貧しいがゆえに逆に研ぎ澄まされた味覚と食の知識を活かし、彼と共に事件の真相を解き明かしていくことに……!?
第10回 角川文庫キャラクター小説大賞 〈優秀賞〉&〈読者賞〉W受賞作!
- レーベル: 角川文庫 キャラクター文芸
- 定価: 836円(本体760円+税)
- ISBN: 9784041164358
角川文庫 キャラクター文芸の新刊
みんなのレビュー
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ルーシー2025/10/293食事に事欠くような貧乏貴族の姫に「鬼食い」と呼ばれる宮中の毒味役になる話がくる。そして彼女は美味しいものが食べられることとある願いを叶えるために出仕しそこで「黒弾正」(=源蘇芳)と出会い…。 おっとり、ちゃっかりの父親のようにゆるい雰囲気と宮中のピリっとした雰囲気のメリハリがとても良かった。 そして主役の二人がグイグイと物語を引っ張っていってとても面白かった。この二人の活躍をもっと読みたいです。
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ゆきんこ2025/10/252ネタバレありSNSでちらっと見かけて手にした一冊。登場人物キャラクターが立っており、特に主役二人の物語を引っ張る力が凄いので、スラスラ読める。事件の黒幕であったり、黒弾正の正体であったりは、割と早くに気づいたのだけれど。鬼は人の成れの果て。ほんの少し、心に生じた悪意や虚栄心がいつしか自身を飲み込み、変質してしまうのだな、と。物語のキーともなっている、平安当時の食事事情が垣間見れるのも面白い。
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